共和党全国大会の最終日、指名受諾演説を終えて、会場の支持者に語りかけるトランプ前米大統領=2024年7月18日、ミルウォーキー
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 ジョー・バイデンに代わりカマラ・ハリスが指名され、にわかに行方がわからなくなった米大統領選挙。「プロジェクト2025」をご存じだろうか。プロジェクトは、ドナルド・トランプが大統領に返り咲いたとき、政権移行がスムーズにいくように立ち上げられたとされる。その上級顧問を務め、トランプの個人秘書でもあったジョン・マッケンティー氏がインタビューに応じた。

【写真多数】トランプは協調性がある? ジョン・マッケンティー氏

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弱冠25歳でトランプ陣営へ

 マッケンティー氏が上級顧問を務める「プロジェクト2025」は、ロナルド・レーガン政権を支えたとされる大手のシンクタンク、ヘリテージ財団が主導して進める米政府再編構想で、100以上の保守系団体が参加している。

 マッケンティー氏は、トランプ1期目の政権のときに個人秘書、つまりかばん持ちをしていた人物だ。政権末期には要職の大統領人事局長に就き、トランプのアジェンダに合わない政府高官を追放する役割を担っており、政権内で一目置かれる存在となっていた。

 2015年6月にトランプが大統領選出馬を表明したとき、マッケンティー氏はまだ25歳だった。

マッケンティー氏:トランプが出馬を表明したとき、私はちょうどフォックスTVでエントリー・レベルの仕事をしていました。出馬を知り、選挙運動に参加したいと思い、応募したら採用されました。スタートアップ・ビジネスと同じような感じで、非常に小さな規模でした。予備選挙を勝ち抜いていくにつれ、指数関数的に規模が大きくなっていったのです。

 私は初期に入っていたので、rise through the ranks(出世の階段を上ること)は簡単でした。

 

トランプと行動を共にし、状況を報告

 ボランティアから始めて、候補者(トランプ)のスケジュールを管理する地位になり、次に候補者だけではなく、スタッフのすべてのトラベルのブッキングをしました。

 2016年にはトランプの側近として、常に一緒に行動をするようになりました。いわばかばん持ちです。トランプが必要としたものをすべて用意し、状況を把握してトランプに報告する、かなり重要な立場でした。

――マッケンティー氏は、当時の環境をこう振り返る。

マッケンティー氏:間違いなく、ペースが速い環境でした。やるべきことが多かったのですが、常に状況を把握しなければなりませんでした。仕事の量に圧倒されてつぶれては何もなりませんので、常にやるべきことに集中していました。

――常にトランプのそばにいた、ということは、トランプの「本当の姿」を至近距離でずっと見ていたということになる。トランプは過激な発言や罵詈雑言を繰り返していたのか。

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トランプの「本当の姿」とは