テレビ朝日系木曜ドラマ「スカイキャッスル」(毎週木曜午後9時~※初回拡大スペシャル)が25日にスタートする。韓国の大ヒットドラマ「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」のリメイクで、日本版では松下奈緒、木村文乃、比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪という豪華女優陣がドロドロマウンティングの物語を彩る。Prime Videoをはじめ、世界140以上の国と地域でグローバル放送・配信され、韓国ドラマ「梨泰院クラス」とテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」の日韓制作陣が強力再タッグを組んだ日韓共同プロジェクト作品としても話題だ。セレブ妻を演じるひとり比嘉愛未の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2017年1月13日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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将来の自分について迷っていたことや悩んでいたことがあるという比嘉愛未さん。あるとき、その答えが、空からすっと降りてきた。それは30歳の誕生日を迎えたときのこと。WOWOWのドラマ「本日は、お日柄もよく」の撮影現場で、大勢の共演者やスタッフに祝ってもらいながら、「迷っている場合じゃない、今は、仕事を頑張る時期だ」とはっきり自覚した。
「20代も後半になると、女性ってどうしても選択を迫られますよね。私の周囲でも、30の大台を目前にして、友達が突然バタバタッと結婚していったり、出産が続いたり。そういう変化に、自分自身も少しだけ焦った時期もあったんです。でも、このドラマを撮りながら、役のことが大好きになれたし、ものすごくいい作品に携われている実感もありました」
そこまで一つの作品に没入できたのは、スピーチライターの成長物語を描いた役柄と、自分自身を重ね合わせた部分もあったのかもしれない。演出を担当したのは、「チルソクの夏」や「半落ち」、「夕凪の街 桜の国」などの社会派映画を手がけた佐々部清監督。比嘉さん自身、もともと佐々部監督のファンで、今回のドラマでの出会いは、「偶然じゃなくて、必然」だと思っているのだそう。
「ドラマでも映画でも、それを観た人が、“人間が確かにそこに存在している”という実感が得られるかどうかが、いい作品かそうでないかの基準だと私は思っているんです。佐々部さんの作品には、必ず登場人物それぞれに人間らしい静かな心の動きが感じられて、だから私は好きなんですが、今回のドラマでは、私も“こと葉”という役と一緒に成長できた。本当に、何年かに一度しか出会えない役だと思います。こんな経験ができたんだから、これからも頑張ろうと、心の支えになるような」