小6の時には、当然のように息子にハンディをつける案が出る中、当時の担任の先生は「勝つって?」というテーマをつくり、息子の気持ちに配慮しながらクラス全員にこのテーマを投げかけ、さまざまなゲームをしてその結果などから何度も話し合い、最終的に息子は他のお子さんと同じ距離を走ることになりました。リレーは才能だけではなく、バトンパスや走る順番など戦略を練ることでタイムに差が出ます。当日のチームワークの良さやさまざまなハプニングにも助けられ、息子のクラスは優勝しました。息子を特別視することなく、学校に在籍するひとりとして競技が進んだことに、今でもとても感謝しています。
障害のある子どもたちも、健常のお子さんと同じようにスポーツを楽しむことができる時代になりました。パラスポーツも年々認知度が増し、盛り上がっています。手加減と配慮はまったく別物です。障害があってもスポーツを楽しみたい気持ちをサポートできる環境が広がっていくと良いですね。
※AERAオンライン限定記事