ラリー遠田
11日放送の「アメトーーク！」（テレビ朝日・午後7時）は3時間SPで家電芸人×ミスタードーナツ芸人×沖縄大好き芸人の3本立てだ。沖縄大好き芸人のひとり、出川哲朗の過去の人気記事を振り返る（「AERA dot.」2024年1月27日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時）。
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1月14日、横浜アリーナで「男・出川哲朗 還暦祭り in 横浜アリーナ」という出川の還暦記念イベントが行われた。彼の還暦を祝うために、ゆかりのある芸人が総出演した。
このライブに集まったのは、有吉弘行、いとうあさこ、ウッチャンナンチャン、狩野英孝、さまぁ～ず、三四郎、ダチョウ倶楽部、土田晃之、ナイツ、ナインティナイン、中岡創一（ロッチ）、バカリズム、堀内健（ネプチューン）、飯尾和樹（ずん）、田村淳など。
ウッチャンナンチャンをはじめ、この日の出演者だけで特番が何十本も作れるような超豪華な顔ぶれが集結して、あの手この手で出川を祝福した。
超一流のリアクション芸人である出川にふさわしく、このライブ自体が一種のドッキリ企画になっていた。出川本人にはライブの内容が全く知らされていなかったのだ。
狩野英孝が歌を披露したり、ナイツが漫才を演じたりする場面もあれば、出川自身が参加する大喜利コーナーや熱湯風呂の企画もあった。最後には出川が矢沢永吉の歌を歌っている途中で、ステージ上にある巨大な落とし穴に落とされ、華やかなエンディングを迎えた。
人間・出川哲朗の集大成
このライブは芸人・出川哲朗の集大成であると同時に、人間・出川哲朗の集大成でもある。どんなに権力のあるプロデューサーでも、MCクラスの大物芸人を含むこのメンバーを一度に集めるのは容易なことではない。それが実現できたのは、ひとえに出川の人徳によるものだろう。出川のためなら、と思って一肌脱いでくれる人たちが集結していたのだ。
ラリー遠田
ラリー遠田（らりー・とおだ）／作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』（白泉社）の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』（ディスカヴァー携書）、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり＜ポスト平成＞のテレビバラエティ論』 （イースト新書）など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』（光文社新書）。http://owa-writer.com/
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