(イラスト:おーるい みちひさ)
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 モノの値上げは止まらない。定額減税や夏の電気代補助では焼け石に水。節約にも限界がある。今すぐ家計の仕組みを変えよう。おすすめは、手軽にできるクレジットカードの見直しだ。AERA 2024年7月15日号より。

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「家計の見直しというと、基本は固定費の見直し。それ以外の出費を家計簿アプリなどで可視化し、無駄を省く。そして預金やNISAも含め、お金に働かせること。コロナ禍の時期に入りっぱなしで使っていないサブスクはないかもチェック。このあたりが王道になります」(消費生活アドバイザーの丸山晴美さん)

 それはわかる。だが、これ以上の節約は厳しいのだが……。

「値上げされた品目を見ると、嗜好品が多いです。ビール、コーラ、ジュース、コーヒー、お菓子。ペットボトルのお茶も厳密には嗜好品といえます。冷凍食品も高くなりました。原材料に小麦を多く使っているものは食材を輸入している場合が多いので、円安も影響します。加工することにエネルギーをかけているもの、包装資材をたくさん使っているもの(個包装)も値上がりが激しいです」

 当たり前のように買っているものを「これは必需品? いや嗜好品ではないか?」と見直すことが、さらなる家計のスリム化につながるという。

「私は家庭菜園を楽しんでいます。『色もの野菜』って、結構高いですよね。この冬はほうれんそうがうまく育って、おいしかったです。春にネギ、トマト、レタス、青じそを植えました。都会のベランダでも大丈夫」

 買うと高いから、自分で作るとは。究極すぎる。でも、ガーデニングを趣味として楽しむなら花より団子ならぬ野菜。

クレカ選びの基本

「お金を『使うときに得する』という意味で、クレジットカードも見直しましょう。1~2枚、コレと決めて使い倒すのがコツ。クレジットカードも競争が激化し、サービスが進化しています。その時期、その時期で『旬のカード』が存在するんですよ。昔作った、お得ではないカードを漫然と使い続けているのはもったいないです」

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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