何かが足りないとき、身近なものにスポットライトを当ててみて　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:自分の天職が知りたいです。数々の仕事に就いてきましたが、できなくはないもののどれも向いていない気がしています。接客業を多くしてきましたが、お客様に対して寄り添いすぎてしまい、本意ではない結果になりがちでした。自分のペースで働ける仕事のほうがいいのかと考えましたが、何かをオリジナルで作り上げることが得意ではなく結局接客業を繰り返しています。今後の人生についての見直しをしたいです。（女性／美容クリニック勤務／31歳／うお座）

A:まず、僕自身の天職についての考え方なんですが、僕は「好き」と「許せない」が半々ずつあるものが天職だと思っています。

　例えば僕は料理が好きで、自分の料理の出来が70点ぐらいだと許せなくなってしまうんですね。もっとおいしくできたんじゃないか、って。盛り付けをする時に魚の身が崩れてしまったりするとめちゃくちゃ悔しい。でも好きだからやる。こういうのって、仕事にしたら天職になるかもしれないのです。

　失敗してもまぁいいやと思えるならそれは「趣味」ですが、天職の場合は「ちょっとこの出来が許せないから次の予定を2件キャンセルして修正します」みたいなむちゃくちゃなことをやってしまう気がします。

　だから、天職に出会ったから毎日ハッピーになるわけじゃないし、出会わないほうがいい可能性もあります。利益を追求するか品質を追求するかみたいな話が出たときに、単なる「仕事」なら割り切れても「天職」だと割り切れない部分が出てきたりするから。

　天職を探している人もそうだし、恋愛なども含めて自分に何か欠けているものがある、どうしても埋めたい穴が埋まらないという状態の人へ、アドバイスがあります。

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しいたけ.

しいたけ.／占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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