今季が来日2年目のミエセス(写真提供・阪神タイガース)
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 阪神の助っ人外国人シェルドン・ノイジーとヨハン・ミエセス。ともに昨年は“微妙な成績”だったものの、契約を更新して来日2年目を迎えたが、ここまではチームに貢献できていない。しかし、“投高打低”が目立つ状況で優勝争いをしていく中、大きな戦力となれる可能性を秘めるだけに、今後のパフォーマンスはチームの成績を左右するかもしれない。(以下、文中の成績は6月16日終了時点)

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 今シーズン開幕前、阪神は戦力的に頭一つ抜けているという評価をされ、優勝候補として多くの人が挙げていた。しかし、シーズンが始まると昨年のような安定した強さを見せることができず、Aクラスをキープするのがやっとの状況。特に打線の不振が目立ちチーム打率.221はリーグ最下位となっている。来日2年目となるノイジーとミエセスが、もう少し日本の野球にアジャストして活躍してくれていれば状況は違っていたという声も多い。

「昨年も2人は飛び抜けた成績を残したわけではないが、印象に残る場面では打っていた。来日2年目でさらなる進化と適応を期待していたが、今のところはうまくいっていない」(阪神OB)

 ノイジーは昨季133試合に出場し、打率.240(475打数114安打)、9本塁打、56打点と助っ人としては物足りない打撃成績だった。だが、リーグトップの12補殺をマークした強肩を生かした堅実な外野守備はもちろん、オリックスとの日本シリーズでは優勝がかかった第7戦で先制3ランアーチを放つなど、“勝負どころ”での活躍が目立った。シーズン中の打撃成績から契約更新は難しいと思われたが、日本シリーズでの印象に残る活躍もありオフに20万ドル減の年俸110万ドル(年俸は推定)で今季の契約を勝ち取った。

 ミエセスも60試合の出場で打率.222(126打数28安打)、5本塁打、16打点とノイジー同様に決して満足できる成績ではない。しかし明るい性格でチームの盛り上げ役となるなど、“ムードメーカー”としての好影響を加味しての残留ともいえるだろう。

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ノイジー&ミセエスは今後期待できるのか