昨日に引き続き、噂のパワースポット~西日本編~をお送りします。
日本は「八百万(やおよろず)の神」が宿る国と昨日も紹介しましたが、特に西日本にはパワースポットと呼ばれる場所が集中している傾向があるのです。
元祖・聖地ともいわれる「伊勢神宮」、いにしえの時代から都があった「京都」などがその源流といえるでしょう。
伊勢や京都の神社仏閣といったメジャーな場所の他にも強いパワーを放つと評判のスポットはたくさん存在するのです。
今回は、西日本穴場の選りすぐりパワースポットを紹介します。

琵琶湖に浮かぶ小さな島「竹生島」
琵琶湖に浮かぶ小さな島「竹生島」

神が棲む島「竹生島」(滋賀県長浜市)

琵琶湖の北部に浮かぶ周囲2kmの小さな島「竹生島」。
島全体がパワースポットともいわれ、「神が棲む島」とも呼ばれています。
実際にこの島には住居がなく、夜は無人島になります。
竹生島には「宝厳寺」「都久夫須麻神社」がありますが寺社の関係者も島外から通っているのだとか。
元々は「神仏習合思想」が根づいていた竹生島。
ですが、明治時代の神仏分離令により、宝厳寺と都久夫須麻神社はそれぞれ寺と神社に分かれたのです。
狭い空間に神仏が同居しているのも竹生島ならではの光景です。

神々の里の象徴「高千穂神社」(宮崎県西臼杵郡)

神といえば忘れてはいけない場所が「高千穂」です。
数々の神話がこの地には残されていますが、中でも高千穂神社は「天孫降臨の地」ともいわれる、高千穂を代表するパワースポットです。
多くの杉に囲まれ、それだけでも癒やされますが、その中でも有名なのが「夫婦杉」。
2本の幹がくっついた夫婦杉の周りを夫婦や恋人と手をつないで3回まわると、縁結び、子孫繁栄、家内安全などの願いが叶うそう!
カップルの方は高千穂へ訪れたら、ぜひ手をつないで3回まわってみてくださいね。

カップルにおすすめ「高千穂神社・夫婦杉」
カップルにおすすめ「高千穂神社・夫婦杉」

名湯に隠された神話「道後温泉」 (愛媛県松山市)

四国にも、ある神話が語り継がれています。
日本三古湯の一つとして人気の道後温泉は『万葉集』にも登場するほど古くから人々に親しまれてきました。
この地の象徴である道後温泉本館の北側に「玉の石」が奉られていて、知る人ぞ知るパワースポットして人気です。
神話の中に、大国主命と少彦名命、二人の神様が旅をしていたという話があります。
長旅の疲れで病に伏した少彦名命。大国主命が少彦名命を道後温泉に浸からせると、みるみる元気を取り戻し、石の上で踊り出すほど喜んだといいます。
その神話が語り継がれ、道後温泉の湯釜の正面には大国主命と少彦名命の二人の姿が彫り込まれています。

昔も今も多くの人に愛される「道後温泉本館」
昔も今も多くの人に愛される「道後温泉本館」

桜すべてがご神木「吉野山」(奈良県吉野郡)

最後に紹介するのは山全体がパワースポットといわれる「吉野山」です。
修験道の開祖とされる役行者は吉野山で修行を行ったとされています。
吉野山中にある金峯山寺も役行者が開創した寺で、今も多くの人が参拝に訪れます。
古くから山は「聖域」という考えが日本人には根づいていましたが、吉野山は中でも強力なパワーをもつといわれているのです。
吉野では幾度も血を流す戦いが行われてきたのに、「負」のパワーを感じることがないといわれています。
そのため吉野山には強力な浄化作用があふれているとされ、「心身を落ち着かせる場所」として多くの人が訪れています。
──  2日にわたり8つのパワースポットを紹介してきましたが、これはほんの一部。
日本各地には、自然がもたらすもの、神仏がもたらすもの、様々あります。感じ方も人それぞれでしょう。
ただ「気」を変えてくれるきっかけとなる場所であることは確かなようですね。

山全体に強いパワーが宿る「吉野山」
山全体に強いパワーが宿る「吉野山」