愛馬の墓に手向けた花とニンジン

 馬も、ご一家にとって大切な存在だ。

 ご一家は皇居や御料牧場で乗馬に親しみ、療養中の雅子さまを支えたのも馬だった。昨年、21歳の誕生日を迎えて公表された愛子さまの映像は、厩舎で馬の咲姫(さきひめ)にニンジンを与える場面だった。
 

21歳の誕生日に際しての愛子さま。愛子さまは小さな頃から馬に親しんできた=2022年、宮内庁提供

 天皇ご夫妻が1994年に中東を訪れた際、オマーン国王からアハージージュという名前のアラブ馬を贈られている。そのアハージージュが産んだのが、愛子さまの愛馬となった豊歓(とよよし)だ。

 今年4月、天皇ご一家は栃木県の御料牧場に滞在したが、そこには昨年末に死んだ豊歓のお墓がある。

 愛子さまがずっとかわいがっていた豊歓も高齢になり、余生を過ごしていたのが御料牧場だった。墓にはたてがみと尾が納められており、愛子さまは墓に花とニンジンを供えたという。
 

3年8カ月ぶりとなるご静養で御料牧場に滞在し、馬にニンジンをあげる愛子さま=2023年4月、宮内庁提供

 その御料牧場の滞在中、愛子さまはメスの子牛の出産に立ち会った。産まれた直前に虹が出たことから、愛子さまは子牛に「レインボー」と名前をつけた。

 愛子さまはレインボーが立ち上がるまで見守り、子牛に母牛の乳を与えるなど、ご一家と生き物たちとの触れ合いが話題になった。

 これからも身近な「命」が、天皇ご一家たちの支えになることだろう。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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