メイン画像
この記事の写真をすべて見る

向こう一週間、日本付近をたびたび雨雲が通過します。特に、2日(日)頃は大気の状態が不安定になり、関東や北陸、東北を中心に、急に強まる雨や、落雷、突風に注意が必要です。

2日(日)頃 関東や北陸、東北を中心に雷雲が発達

向こう一週間、低気圧や湿った空気の影響を受けることが多くなります。明日31日(金)の午前中は、ほぼ全国で雨。特に、関東では雨脚が強まるでしょう。その先、6月の初めにかけて、たびたび雨雲が通過します。

特に雨の降り方に注意が必要なのは、2日(日)です。低気圧が日本海を東進し、この低気圧に向かうように湿った空気が入ります。さらに、東日本の上空5600m付近には、マイナス18℃前後と、この時期としては強い寒気が流れ込んで、大気の状態が不安定になるでしょう。
午前中は晴れ間が出ますが、本州では、午後は雨が降ったりやんだりとなりそうです。上空の寒気の影響を受けやすい関東甲信と北陸、東北を中心に、あちらこちらで雨雲や雷雲が発達するでしょう。ザッと強い雨が降ってきたり、落雷や突風が発生したり、アラレやヒョウが降る所もありそうです。休日ということで、屋外のレジャーをご予定の方も多いと思いますが、ヒンヤリした風が強まる、ゴロゴロという音がきこえてくる、といった、雷雲接近のサインに十分気を配りつつ、無理のない行動を心掛けてください。
大気の不安定な状態は、3日(月)の午前にかけても続きそうです。

雷雲が近づくサイン

画像B

外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。

雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。

単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。

向こう一週間 気温は平年並みか低い

画像C

この先、日本の北に中心をもつオホーツク海高気圧の力が強まってきます。この高気圧から、涼しい空気が送り込まれるため、気温は低めの傾向となるでしょう。
広く晴れる1日(土)や6日(木)頃を含め、日中も気温の上がり方が緩やかです。
札幌をはじめ北海道は20℃に届かず、北部やオホーツク海側では10℃前後に留まる日もある見込みです。東北も20℃に届かない日が多くなり、少しヒンヤリするでしょう。関東から西では25℃以上の日が多いものの、30℃以上の真夏日になる所はほとんどなく、暑さは控えめとなりそうです。