新NISAの成長投資枠では、個別株と同じようにリアルタイム取引ができるETF(上場投資信託)も買える。どんな東証ETFが人気化しているのだろう?
【図表3つ】新NISA開始3カ月で個人が買った東証ETFベスト20はこちら!
東証ETF(以下、ETF)は普通の投資信託と違い、リアルタイムに指し値注文でも買えるという長所がある。
2024年1〜3月に主要ネット証券5社の新NISAで買われた東証ETFで、買い付け金額が多かったベスト20を集計すると、意外な結果が出た。
新NISAで買われた投資信託ランキング(リンク有)のように「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、同「米国株式(S&P500)」といった海外の超メジャーな株価指数に連動するETFがベスト5に入らなかったのだ。
6位にオルカン
6位にようやく「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」がいる。こちらは、新NISAの投資信託で買い付け金額1位のeMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)と中身は同じ、運用も同じ。いわば「オルカンのETFバージョン」だ。
上位には日本の高配当株指数や日本の半導体関連株、インド株、米国のハイテク企業トップ20など、最近の値動きが好調な投資対象に連動するETFが食い込んだ(本記事2ページ目の表参照)。
米国株のETFは、「グローバルX US テック・トップ20ETF」が4位で、S&P500のETFより上だ。マイクロソフトやアップルなど、米国のテック株20銘柄に集中投資するETFである。
人気化したためか、このETFを丸ごと1本組み入れた普通の投資信託「一歩先いく USテック・トップ20インデックス」も3月13日に設定され、発売から2週間余りで50億円以上が買われている。
5000円のS&P500
S&P500のETFでメジャーな「iシェアーズ S&P 500米国株ETF」は10位。売買単位は10口だが、5000円台で買える手軽さが好評だ。信託報酬も年0.077%(年率、税込み)と低コストで、個人投資家に支持されている。