「とりあえず先に進んでみたいくらいの相手が現れたときが難しい。『また会いませんか』ってゴリゴリ進めるのも違うし、かといって相手の動きを待つのも興味がないみたいに見えてしまう」

 そんな女性は、現在アプリで出会った男性と「一応付き合っている」状態。週に1度会うか会わないかで、LINEも中身のない会話が続く。関係を続けられないほどではないが、意味を見いだせないでいる。今は恋愛よりも、仕事にエネルギーを注ぎたいモードだという。

「アプリ恋愛」において、意識すべきことは何か。未婚男女の本音を研究する「恋愛婚活ラボ」所長の伊藤早紀さんは、言語化の重要性を指摘する。

「出会いを求めることも大切ですが、自分はなぜ結婚したいのか、どんな人生を歩みたいのか、そこにどんなパートナーがいるとより幸せなのかを明確にして、ゴールを決めておくことが重要です」

 何百万人の異性が現れ続けるアプリでは、良くも悪くも選択肢が多すぎる。決断力や意志の強さがないと、アプリ内で迷子になってしまうという。

「登録して、ずるずる続けている人もたくさんいると思いますが、1カ月やって結果が全然出ないのであれば、一度言語化に立ち戻ったり、違うアプリをやってみたりするのもいいと思います」

 アプリでもリアルでも、まずは自分を知ることが恋愛の第一歩になる。(編集部・福井しほ)

AERA 2024年5月27日号より抜粋

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福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

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