<ライブレポート>halcaが1年ぶりフルバンド編成ライブ、フロアを熱狂の渦に
この記事の写真をすべて見る

 数多くのアニメ主題歌を歌うシンガーのhalcaが、5月4日に東京・新宿ReNYにてワンマンライブ【halca live 2024 playloud】を行った。

 昨年5月にデビュー5周年を迎えたhalca は、2020年から“live playground”と題したアコースティック編成のライブシリーズを立ち上げ、2022年には自身でコンセプトを決めるマンスリーライブ“playgood”を1年間にわたって開催。現在はオフシャルYouTubeチャンネルで自身の楽曲のセルフカバーや人気のアニソンなどをアコースティック・アレンジで歌う“playground”も公開中。“playloud”と銘打たれた本公演は、天使の羽がついたキュートなロゴがメタル風に変化。昨年の東名阪ツアー【nolca solca culca】以来、1年ぶりのフルバンド編成のライブになっており、halcaは破れたTシャツにクラッシュデニム、スタッズモチーフのアクセサリーを身に纏って登場。これまでのゆるふわなイメージと正反対のパンク・ファッションに挑発的な表情を湛えてステージに上がった。

 オープニングを飾ったのは、5枚目のシングルのカップリングと表題曲。「キュンとさせてあげるよ」は、片想いの相手に対する本音と建前が交錯する複雑な心境を綴った曲だが、ヘヴィーでラウドなバンドサウンドに後押しされたhalcaの<ねぇ わたしにすればいいよ>のフレーズには一切の迷いがなく、自信たっぷりな宣言のように響いてくる。冒頭から拳を掲げてシャウトするオーディエンスに向けて、間髪を入れずにTVアニメ『邪神ちゃんドロップキック‘』のオープニングテーマ「時としてバイオレンス」を披露すると、フロアは瞬く間に熱気と興奮に包まれ、大音量のクラップも鳴り響いた。

 MCではこの日の会場がジャンプ禁止である旨を伝え、「みんな、今日は思い切り一緒に楽しもう! ジャンプ禁止でサーセン!」と笑顔で呼びかけ、halcaが作詞に参加した「IN THE BRAIN」を披露。<サーセン!サーセン!超サーセン!>というコミカルなフレーズでコールが沸き起こった。コレサワ提供の「LOVEして」ではぴょんぴょんと飛び跳ねながらパフォーマンス。「告白バンジージャンプ」はテンポやトーン、ボリュームが多彩な展開を見せる楽曲だが、halcaの歌声とバンドによるアンサンブルが生々しいダイナミズムを発揮し、ギター&バンマスの川口圭太の熱のこもったギターソロでは、オーディンスから「オイ!オイ!」という声も上がった。

 ここから雰囲気は一転。SPYAIRのベーシスト・MOMIKEN提供の「もういいや。」から「A・WA・WA・WA」とアグレッシブでハードなロックナンバーを連発。halcaが頭と体を激しく揺らしながら熱唱すると、オーディエンスはジャンプのかわりに手をあげて応戦。ヘヴィメタルのライブのような盛り上がりとなったフロアを見渡したhalcaはガッツポーズを繰り出し、メロイック・サインを掲げた。

 中盤は、halcaのシンガーとしての魅力とポテンシャルをダイレクトに見せつけるシーンが続いた。TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の第一期エンディングテーマ「センチメンタルクライシス」はキーボードの伴奏のみでしっとりと歌い始め、北澤ゆうほ(Q.I.S. / the peggies)提供の「BUZZER BEATER」やポップロックとボカロ文脈が重なる「be your XXX」では青く切ないエモーションを体現。再び北澤によるロックバラード「瞬く頃」では、<夜空の星が瞬く頃>というフレーズに合わせてミラーボールが回るなかで、聴き手の胸を熱くするような心のこもった歌声を届け、同じく北澤作の「恋愛ミリフィルム」では一転して明るくポップに躍動。「みんなで一緒に歌おう」という呼びかけに応えて大合唱となった最新シングル「Good Luck Waker」を挟み、観客が打ち鳴らすドンドンパンのリズムに声を載せた「TTL」は北澤との共作。もともと歌声やヴォーカリゼーションが似ていることもあるが、あらためて、北澤が描く、甘くて苦い青春ラブソング、キャッチーでポップなロックとhalcaの相性の良さを再確認させられるブロックとなった。

 マイクを持ったまま踊りながら歌った「放課後のリバティ」からはラストスパートへと突入。インディーズ時代の楽曲で、キーボードのイントロで歓声が上がったダークなロックナンバー「曖昧グラデーション」でフロアのボルテージを上げると、「Distortionary」ではベースとドラムによる低音ビートとhalcaの激しくパワフルな歌声が絡み合い、シリアスな雰囲気を醸し出し、「誰彼スクランブル」ではバンドの生演奏によってメロコア感が増し、フロアを熱狂の渦へと巻き込んでいった。そして、本編の最後は<あともう一度だけ会えたなら/愛しさも思い出になる>というフレーズが印象的なギターロック「HORiZON」。オーディエンスはこの日一番と言える大きな声を張り上げ、halcaと一緒にヘドバンを繰り出しながら楽曲を共有し、フロアに心地いい一体感と開放感を生み出した。

 アンコールでは、7月7日に大阪・ビルボードライブ大阪、27日に神奈川・ビルボードライブ横浜でアコースティック公演【halca live playground】を開催することを発表。アコースティック公演は2年ぶり、ビルボードライブに登場するのは初となるhalcaは、「今日はラウドでしたが、全然違うhalcaをお見せしたいと思います」と意気込みを語り、TVアニメ『邪神ちゃんドロップキックX』のOPテーマで田淵智也(UNION SQUARE GARDEN)によるロックナンバー「あれこれドラスティック」、<WOW WOW>というシンガロングが広がり、<私らしく歌うんだ>という決意表明にも似たフレーズが響き渡ったパンクチューン「Knocin’ on!!」でライブはエンディングを迎えた。最後はジャンプではなく、会場が一つとなった屈伸で締めくくり、「みんな、また会いましょう」と手を振ってステージを後にした。終演後のhalcaは「ビルボードではギャップで魅せます!」と、満面の笑みで宣言してくれた。果たしてどんなステージを見せてくれるのか。シンガーとしての高いポテンシャルと多彩さを見せてくれた彼女の今後の飛躍に期待したい。

Text : Atsuo Nagahori
Photo:Yutaka Nakamura

◎公演情報
【LAWSON presents halca live 2024 playloud】
2024年5月4日(土)
東京・新宿ReNY

◎公演情報
【halca live playground #004 at Billboard Live】
2024年7月7日(日)ビルボードライブ大阪
1stステージ 開場15:00 開演16:00
2ndステージ 開場18:00 開演19:00

【halca live playground #005 at Billboard Live】
2024/7/27(土)ビルボードライブ横浜
1stステージ 開場15:00 開演16:00
2ndステージ 開場18:00 開演19:00

https://www.billboard-live.com/

暮らしとモノ班 for promotion
9000円台から手に入る!大画面で見やすいタブレットのAmazon売れ筋ランキング