ACIDMAN “金”をテーマにした全国ツアーが金色に輝く京都で幕開け、ドラマ主題歌「白と黒」もライブ初披露
この記事の写真をすべて見る

 ACIDMANのワンマンツアー【ACIDMAN LIVE TOUR “ゴールデンセットリスト”】が、2024年5月10日にロームシアター京都(京都府)にて幕開け、金をキーワードにしたツアーの初日オフィシャルレポートを掲載する。

 新緑が輝くこの日、開場前のロームシアター京都の隣にあるカフェのオープンテラスで、数人の男女が「金色のトランプ」で楽しそうにゲームに興じていた。「金色のトランプ」は、【ACIDMAN LIVE TOUR “ゴールデンセットリスト”】のツアーグッズ(GOLDEN Playing Cards)。全国のホールにて9公演が開催される今回のツアーは、大ヒット公開中の映画『ゴールデンカムイ』の主題歌「輝けるもの」をACIDMANが担当したことにちなみ、金がキーワードになっている。そのため今回のツアーグッズも、金をテーマにしたユニークなものが居並ぶ。

 ライブの始まりを告げたのは、ギターのストロークが痛快な“金色”のあの曲だった。セトリの予想が的中したのか、ガッツポーズで歓喜の声を上げる観客の姿が見える。場内に放たれるエモーショナルな歌もリズムも、まるで2024年の今の世界を描いたような歌詞も、15年以上前の楽曲とは思えないほど瑞々しい輝きを放つ。その直後、長らく封印されていた疾走感あふれるビートをドラムの浦山一悟が叩き出すと、腕を高く上げ、身体中でリズムを楽しむ観客たち。ホール会場がたちまちライブハウスのような熱気を帯びていく。

 「ようこそお越しくださいました。」ボーカル&ギターの大木伸夫が観客にそう話しかけると、それまで遠慮がちに揺れていたペンライトが一斉に光り出す。「まさかペンライトを作ると思わなかったでしょ?」と、笑い声が沸き起こる客席に、今回初めてペンラをグッズとして商品化した理由を大木が話す。「ペンライトのマナーとかあるみたいなんだけど、あまり堅苦しいことは抜きにして、でも周りへの配慮はしながら自由に楽しんでください」と、大木。そして、「長年のファンの方はもう気づいてると思うけど……」と前置きしながら、映画版『ゴールデンカムイ』の主題歌を機に、金をキーワードにした今回のツアーのセトリの秘話を打ち明ける。「おかげで久々の曲、マニアックな曲を演奏できるツアーになりました。昔からのファンの人も、最近ACIDMANを知ってくれた方も自由に楽しんでほしいと思ってます。」

 佐藤雅俊の奏でるファンキーなベースラインに心躍るナンバーのアウトロで、大木×佐藤×浦山の3人が奏でる迫真の演奏が場内に轟いた後、大木が再び会場に向かって話す。

「20年以上のキャリアの中で、京都でワンマンライブをするのはこれが初めてなんです。」

 その言葉に場内から大きな拍手が湧き起こり、それまで漂っていたツアーの初日らしい緊張感が一気にほどけていく。そして、「この後はドラマティックな世界観になると思います」と大木が宣言すると、誰かの人生を彩ってきたであろう美しくエモーショナルなナンバーの数々が会場に響く。

 金というワードを鍵にした今回のツアーは、言うまでもなく、通常のツアーやフェスなどとはかなり違ったセットリストになっている。これまで3人が生み出してきた多くの楽曲の中には、ライブのキラーチューンになった曲もあれば、アルバムツアー以来ライブで演奏されないまま、ファンが聴きたいと願い続けている楽曲も存在する。

 今回、久々に披露された楽曲も多くあり、メンバー曰く「何度も練習した」とのこと。今回のツアーは、過去を振り返るゴールデンな名曲集ではなく、そんな隠れた名曲も、メンバーの努力と金というキーワードによって導き出された、奇跡のセトリツアーなのだ。

 「映画『ゴールデンカムイ』見てくれた?」大木の呼びかけに次々と手が挙がる。「俺は原作のファンだったけど面白かった! 主題歌の話がなければこのツアーも、京都でのワンマンもやらずに死んでいたかも。」奇跡のセトリツアーが生まれるきっかけとなった「輝けるもの」について話す大木。『ゴールデンカムイ』はアニメ版の主題歌やエンディングをMAN WITH A MISSIONやMY FIRST STORYらロックバンドが手がけている。その映画版の主題歌を担当することは、バンドにとってもファンにとってもきっと大きな意味を持つ。「『輝けるもの』は前を向いて輝いていけるようにという曲。これからもお互い輝いていこうね。」大木が観客にそう呼びかけた後、力強いドラムを合図に、「輝けるもの」が強い光が輝くステージから放たれる。エモーショナルな演奏の中から繊細でリリカルな旋律が立ち上るACIDMANらしいその曲は、このツアーを経て間違いなく最強のライブチューンに進化していくだろう。

 アンコールの呼びかけに再びステージに登場した3人に、客席から「楽しかった!」という声があがると、「ありがとう、俺たちも楽しかった。ツアー初日ならではの緊張感と緊迫感があったけど、みんなのおかげでいいツアーになりそう」と、大木が答える。最後に「あと1曲だけ」と披露されたのは、テレビ東京×WOWOW共同製作の連続ドラマ『ダブルチート 偽りの警官 Season1』の主題歌「白と黒」。「今日ここでライブ初披露だから!」という大木の言葉に、割れんばかりの歓声と拍手が場内から沸き起こる。ホーンのSEが響くファンキーなその新曲に、イントロの1音だけで大歓声が上がった。

 まばゆい光がステージから溢れる空間で、リズムに合わせてペンラを楽しそうに振るオーディエンスたち。歌に匹敵するほど、雄弁で美しいインストチューン。14年ぶりに披露された金色に光るナンバー。ロック、ソウル、ジャズ、ファンクなどさまざまな音のカケラが溶け合う混沌の中から浮かび上がる、切なく儚い旋律と歌声……この日披露された楽曲の数々からもわかる、長年のファンの誇りでもあるこの3ピースバンドが奏でる無限の可能性と迫力は、このツアーで彼らの生の演奏を初めて触れるオーディエンスの心に、果たしてどんな風に映るのだろうか。

「いつもとは違うセトリということで、今回はいつも以上にリハーサルに時間をかけました。ヒリヒリするような場面も含めて、演奏していてすごく楽しかった! ずっとライブを見てくれてる人にも、今回のツアーで初めて生のACIDMANを見る人にも、自由に楽しんでもらえるツアーにしたいですね。」

 終演後、ペンライトを振りながら笑顔でステージを去った大木はこんな風に話してくれた。ツアーはこの後、約5年ぶりのワンマン公演となる北海道など、全国のホールにて8公演開催される。

Photo by Taka"nekoze photo"


◎ツアー情報
【ACIDMAN LIVE TOUR “ゴールデンセットリスト”】
2024年5月10日(金)京都・ロームシアター京都 メインホール
2024年5月19日(日)北海道・道新ホール
2024年5月30日(木)埼玉・ウェスタ川越 大ホール
2024年6月16日(日)石川・金沢市文化ホール
2024年6月28日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2024年7月12日(金)宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)
2024年7月19日(金)岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
2024年8月11日(日)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2024年8月16日(金)福岡・ももちパレス

◎リリース情報
「白と黒」
2024/5/10 DIGITAL RELEASE

暮らしとモノ班 for promotion
Amazonの「Fashion ✕ 夏先取りタイムセール祭り」で夏のファッションや暑さ対策小物を準備しよう!