ソニー芸人の人気を引っ張るバイきんぐの小峠(C)朝日新聞社
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 10日放送の「酒のツマミになる話」(フジテレビ・毎週金曜午後9時58分)は、ゲストに青木崇高、あの、バイきんぐ小峠英二、Travis Japan松倉海斗、平成ノブシコブシ吉村崇が登場し、意外な高額出費についてなどを明かす。バイきんぐ小峠は、昨年年末、ニューヨーク・タイムズスクエアのカウントダウンに参加するために“あるもの”に160万円支払ったことを告白し、一同大仰天するのが話題だ。そんなバイきんぐ小峠に関する、過去の人気記事を振り返る。(「AERA dot.」2021年8月14日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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 お笑い事務所と言えば、誰もが知っているのが最大手の吉本興業。それに続くのが、松竹芸能、太田プロダクション、プロダクション人力舎といった老舗事務所。さらに、ホリプロ、ワタナベエンターテインメントといった芸人以外の所属タレントも多い総合芸能事務所もある。

 そんな中で、一般にはあまり名前が知られていない1つのお笑い事務所が、近年急速に勢力を拡大しつつある。それが「Sony Music Artists(SMA)」である。

 SMAのお笑い事務所としての歴史は浅い。もともとは奥田民生、CHEMISTRY、木村カエラなどのアーティストが所属する音楽系の芸能事務所だった。お笑い部門が立ち上げられたのは2004年のことだ。

 お笑い事務所としては後発だったため、優秀な人材を確保するのは簡単ではなかった。だが、コウメ太夫が『エンタの神様』出演をきっかけに大ブレークしたのを皮切りに、少しずつ結果を出す芸人が現れ始めた。

『キングオブコント』王者のバイきんぐ、『R-1』王者のハリウッドザコシショウ、アキラ100%、歌ネタ芸人のAMEMIYAなど、数多くの売れっ子を輩出している。最近では『M-1グランプリ』ファイナリストの錦鯉、自衛隊芸人のやす子などをテレビで見かける機会も増えてきた。なぜSMAの芸人がこれほど活躍しているのだろうか。そのポイントは、ハングリー精神を鍛える独自の育成環境にある。

 大手お笑い事務所の多くは、自社で芸人養成所を運営している。そこでは、ネタ見せなどの授業が行われ、芸人志望者たちが切磋琢磨して芸を磨いていく。そして、その中で結果を残した者だけが正式に事務所に所属できることになる。

 一方、SMAには養成所がない。間口が広いのでいろいろな人が気軽に入ってくることができる。SMA芸人の中には他事務所からの移籍組も多い。ほかの事務所をクビになったり、事情があって辞めたりした芸人がSMAの門を叩く。だから、芸歴が長い人や年齢が高い人も大勢いる。

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過酷な環境の自前の劇場で芸を磨く