左から内田理央、市原隼人、高岡早紀、佐々木希。
映画『リカ~自称28歳の純愛モンスター~』に出演。(写真提供/(c)2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会)
左から内田理央、市原隼人、高岡早紀、佐々木希。 映画『リカ~自称28歳の純愛モンスター~』に出演。(写真提供/(c)2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会)

 娘はまだ、映画「リカ~自称28歳の純愛モンスター~」(以下「リカ~」と略)を見ていない。「リカ~」では、主人公の雨宮リカ役の高岡の振り切った演技が光る。

 リカは元看護師で、外科手術もできるくらいのオペの技量を持ち、マッチングアプリを通じて知り合った愛する男たちに、注射針を突き射し、刃物で解体。自分だけのものにしていくという狂気の純愛を描いた物語。

 記者も、映画を見ていて「怖い」という言葉を、ついつい口走っていた。ゾクッとするリカのセリフもある。

「昨日か一昨日か、食事をしていたら、娘がリカのセリフをマネて『死ねばいい』と言ったんですよ。私が普通にビックリしたら、『ごめん、急にちょっとリカのことを思い出しちゃって』と言っていました(笑)」

 この映画は「PG12」指定となっていて、12歳以下の子供は保護者同伴か親の承諾がなければ見られない。血の流れるシーンもある。

 娘はバレエのレッスンに熱中しているという。

「一生懸命頑張って練習してますね。私も幼少の頃、バレエをやっていて、仕事上、良かったなと思ったことがたくさんあります」

 高岡の娘は将来、モデルや役者を目指すのだろうか。

「息子たちの時にも、そういう質問がよくあって『本人から俳優を目指すと言われたら反対はできませんよね』と答えていましたが、結果的には2人とも俳優にはならなかった。娘も兄たちと同じ気がします。芸能界は華やかで楽しいばかりではない。子供たちは、私を一番間近で見てきていますから。私が仕事から帰って来て、『今日はもう寝かして』と言ってずっと寝ていたりすることもありますし、そういう姿を見ていて、『大変そうだな』と思ったのかもしれません。彼らなりに俳優になりたいという気持ちが1ミリでもあって、私のせいで諦めたのなら、『夢を壊してごめんなさい』と言いたいですね」

 高岡は神奈川県出身。15歳で雑誌のモデルを始め、キャンペーンガールとしてCMに出演し、芸能界デビュー。アイドル歌手としてステージにも立った。18歳の時、映画「バタアシ金魚」で女子高校生役の初主演を射止め、女優業が本格化。19歳で深作欣二監督の映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」でお岩の役を好演し、日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞するなど一躍、人気女優として駆け上がった。
 

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自身がモンスター化してしまいそうになった恋の経験は?