米ビルボードが選出する2024年度の【Billboard International Power Players】が発表された。
今年3月、IFPI(国際レコード産業連盟)は毎年恒例のレポート『Global Music Report 2014』で、世界の音楽産業の売上が9年連続で増加し、全世界で286億ドル(約4兆3,800億円)に達したと報告した。
今年度の【Billboard International Power Players】には、この成長に貢献したエグゼクティブも含まれており、社内や同業者から推薦され、米ビルボードの編集部が厳選された業界部門の中から最終選考を行った。全員が、世界の音楽売上の60%近くを占める米国以外の市場を主に担当している。
昨年に引き続き、エイベックス株式会社の代表取締役社長CEOである黒岩 克巳、株式会社ハヤシインターナショナルプロモーションズの代表取締役を務める林 香里、ユニバーサルミュージックジャパン合同会社の社長兼最高経営責任者である藤倉 尚が選ばれた。藤倉はこれが4年連続5度目の選出となった。さらには、昨年1月にAmazon Music Japanディレクター&ゼネラルマネージャーに就任した大石圭介が今年選ばれた。
エイベックス株式会社は、AEGプレゼンツとの提携によりAEGXとして、2024年1月にエド・シーランの【+-=÷xツアー】を東京と大阪で開催し、2月にはテイラー・スウィフトの【The Eras Tour】を東京ドームで実施した。これにより、スウィフトは史上初めて東京ドームで4日連続公演を行った海外女性アーティストとなった。また、北米事業を統括するエイベックスUSAは、ブランドン・シルバースタインのS10エンターテインメントと共同で、フューチャーとドレイクの「Life Is Good」を手がけたプロデューサーのAmbezzaとの管理契約、ドージャ・キャットの「Agora Hills」をプロデュースしたGENT!と共同出版契約を締結し、音楽出版部門の拡大を行った。
ハヤシインターナショナルプロモーションズの林は、ブルーノ・マーズのソールドアウトとなった東京ドーム7公演のプロモーターを務めたことが、“紛れもなく”ここ1年間における同社の最大の偉業だと話した。林は、これらの公演は日本における興行収入記録を塗り替え、“ブルーノが日本でNo.1の海外アーティストである”ことを証明したと述べている。