「僕は世界のいろんな国を旅するのが好きなんですが、海外に行って日本に戻るたび、日本語ってやっぱり一番面白い。同じ言葉でも言い方が何パターンもあったりして、その違いが面白いのは日本語だけかなと思うんです。海外のどこかの国で、言葉でウケるにはたぶん3年は住まないと無理。逆に言えば3年あればそこの国のしゃべくり漫才ができるかもしれませんが、その3年がもったいない。やっぱり日本で日本語でやりたいです」(鰻)
試聴環境ばかりでなく、コンプライアンス制限で受ける影響も、お笑い界は大きい。キツい笑いではなく、「人を傷つけない笑い」「優しい笑い」が人気になる流れも生まれた。
「とはいえ僕らはギリギリのところを攻めることで快楽を覚えるタイプの芸人ではないですからね。自分たちの中でのせめぎ合いはありますが、僕らとしては、はみ出すことがパンクではない、そう思うんです」(橋本)
「もちろんそういうお笑いもあっていいとは思うんですよ」(鰻)
「それこそ多様性じゃないかなと思うんですよね。窮屈だなと感じることもありますが、どの世界でもルールは変わっていくものなんで、対応していくしかないものではないですかね」(橋本)
「僕、ラジオではウンコの話とかけっこうしてますけどね(笑)。僕的には別に汚いものではないので、僕なりのコンプラで、うんこはOK!」(鰻)
「堂々とやらせてもらってます」(橋本)
今回の全国ツアーでは過去最大規模、1万人の動員を目指す。
「僕ら来年が20周年なんです。そのタイミングで一度何か達成させるもの、大風呂敷広げてみてもいいかなって」(橋本)
「お笑いのライブって、あまり動員数って意識しないところがありますし、僕たち自身も気にしたことなかったんですけどね」(鰻)
「たぶん“1万人行った!”ということが大事やと思うので、もし1万人に届かなそうな雲行きになってきたら、しれっと追加公演しまくって『1万人達成しました!』って言うてるかもしれません」(橋本)
(ライター・太田サトル)
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