2019年5月1日、天皇陛下が即位し、「令和」の時代が始まった。新天皇の即位を祝う「国民祭典」の翌日の11月10日、祝賀パレード「祝賀御列の儀」が都内で実施され、沿道に集まった約12万人が令和の新天皇と皇后を祝福した。
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澄みわたる青空のもと、新天皇と皇后雅子さまを乗せたオープンカーが、皇居を出発した。
「天皇陛下、おめでとうございます」
「皇后さまー」
「雅子さまー」
沿道から振られる日の丸の手旗の前を、パレードの車列はゆっくりとしたスピードで進み、祝福の歓声が東京の街に響き渡った。
車上の雅子さまは、涙をにじませながら沿道を見やり、白い手袋やハンカチで目頭を押さえていた。
警察発表によると、約11万9千人が沿道に詰めかけ、パレードのコースの最寄り駅では入場制限がかかるほどの混雑ぶりだった。
(AERA dot.編集部)