【コーチェラ2024】ヴィクトリア・モネ、MCで“憎しみをやめろ、ジェノサイドをやめろ”と発言

 【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2024】ウィークエンド1の3日目は、ジャスティン・ビーバーからケシャ、ローリン・ヒルなど、多くのアーティストがサプライズで登場し、音楽と肌見せカウボーイ・ルックを描いた完璧な絵のような日曜日となった。

 だが、米カリフォルニア州インディオで開催されたフェスティバルに、今年の【グラミー賞】で<最優秀新人賞>を受賞したヴィクトリア・モネが出演した際、大胆な政治発言をした。その瞬間をファンが捉えた映像によると、彼女は「戦争をやめろ、憎しみをやめろ、ジェノサイド(大量虐殺)をやめろ、憎むことをやめろ」とMCで語っており、「愛を持って生きよう。小さく考えるのはやめろ。大きく考える必要がある。大きく考えろ」と続けた。

 モネは、イスラエル、ガザ、そしてユダヤ国家と過激派組織ハマスとの間の現在7か月に及ぶ戦争について言及しなかったが、彼女はガザでの停戦をずっと声高に支持してきた。2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃後(1,200人以上の男性、女性、子どもが殺されたり性的暴行を受け、250人以上が人質に取られた)、イスラエルはガザとヨルダン川西岸地区への報復攻撃を開始し、パレスチナ当局は33,000人以上が死亡したと発表している。その多くは非戦闘員の女性や子どもたちだった。

 モネは、Artists 4 Ceasefireの発起人の一人で、今年3月にジョー・バイデン米大統領に紛争の即時停戦を推進するよう求める公開書簡を提出した。この書簡には、R.E.M.のマイケル・スタイプ、デュア・リパ、キラー・マイク、ドレイク、ジェニファー・ロペス、キンタ・ブランソン、ルーニー・マーラ、ジェレミー・アレン・ホワイト、ジョン・バティステ、フランク・オーシャン、ゼイン・マリクなど数十人のアーティスト仲間が連名で署名している。

 モネは、自身が言う“ジェノサイド(大量虐殺)”という言葉が現在進行中のイスラエルの対ハマス戦争に起因するとは明言しなかったものの、イスラエルによるパレスチナ自治区での壊滅的な空爆作戦を受け、イスラエルの強硬右派首相であるベンヤミン・ネタニヤフ政権は、自国がそのような行為に参加しているという非難に直面している。この戦争により、200万人近いパレスチナ人が避難し、ガザでは157,000棟以上の建物が破壊され、食糧危機が顕在化しており、広範な飢饉をもたらすと専門家は警告している。

 先週、ロイド・オースティン米国防長官は上院軍事委員会で、イスラエルがガザで「大量虐殺を行っているという証拠はない」と述べた。今年1月、国連の最高裁判所はイスラエルに対し、戦争における大量虐殺行為を避けるためにできる限りのことをするよう命じた。イスラエルは大量虐殺の意図を持って行動していることを繰り返し否定している。

 この問題は米大統領選挙戦の争点となっており、親パレスチナ派の抗議者たちが好んで唱える“ジェノサイド・ジョー”というチャントが、現地時間4月13日に米ペンシルベニア州シュネックスビルで行われたドナルド・トランプ前大統領の集会で支持者たちによって採用された。イランが今週末にイスラエルへの報復的な無人機攻撃とミサイル攻撃を開始した数時間後、トランプ前大統領は再びイスラエルへの無条件支持を表明し、群衆からの“ジェノサイド・ジョー”の叫びに「彼らは間違っていない。(バイデン大統領の)行動は何から何まで間違っている」と反応した。