周囲に、あなたの時間・エネルギー・タイミングを奪う人はいないだろうか? 『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』から、理不尽で不愉快な存在との対処法を一部抜粋で解説する。
【写真】美人とは「一緒にいて心地いい人」。笑顔の練習をしていたタレントは?
* * *
感情が一定していることが高評価に
人生において、心を落ち着かせて平静であることは非常に大事だ。しかし、理屈でなく、感情で動く人間は多い。あなたが冷静になろうとしても、非論理的な言い分で、感情的につめられると言い合いになり、気まずい雰囲気になってしまうこともあるだろう。特にアホとの関係において発生しがちな心配事だ。そのような場合には、どう対処すればよいのだろうか。
まずは、「気にしない」ことにしよう。平常運転が一番だ。険悪になる必要は全くないし、異常に気を使って過去を埋め合わせようとすることもよくない。人間は「忘れる動物」だ。相手も忘れる。しかし、険悪な〝嫌い〞オーラを出し続けたり、必要以上に気を使って下手に出たりすると、忘れてもらえなくなってしまう。
そこで、気まずくなった関係を気に病むのではなく、まずは自分の成果を出すことに集中しよう。成果を出したり、成果を出すべく奮闘したりする姿で一目置かせよう。そうすれば過去のことは忘れやすくなり、あなたの印象はさらによくなるばかりだ。
ひょっとしたら、会社の評価を受けて、その人をコントロールできる立場にあなたの方が早くなるかもしれない。何より、仕事を頑張れば、あなた自身がその一件を早く忘れられる。あんなことをひきずっていたのはアホだったなあと思いなおすようになるだろう。
済んだことは忘れることだ。あまりに理不尽なら不満顔になるのも仕方ないだろう。ただ、今後は「世の中は理不尽さにあふれている」と思いなおすことだ。それが当たり前という前提に立てばいい。私自身について言えば、そんな理不尽な状況は起こって当たり前と思っているから、泰然と構えている。
海外にいると日本とは違う意味で、理不尽なことしかおきない。そんなことでいちいち感情を乱していては「頼りないやつ」「感情をコントロールできない弱い人間」の烙印をおされてしまう。