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16mmに加えて20mmレンズにも対応したコンバーター

 ソニーAPS-Cミラーレス用EマウントレンズのE16㎜F2.8専用だったフィッシュアイコンバーターとウルトラワイドコンバーターの2本が同時にモデルチェンジ。新たにE20㎜F2.8レンズにも対応する。また、前モデルのシルバーカラーから黒塗装に変更している。
 20mmレンズにフィッシュアイコンバーターを装着すると、レンズの開放絞り値はF2.8のまま13mm(35mm判換算で20mm相当)に、ウルトラワイドコンバーターでは16mm(24mm相当)となる。なお、16mmレンズとの組み合わせでは、前モデル同様10mm(15mm相当)と12mm(18mm相当)である。


【左上】E 20mm F2.8(20mm)、【右上】E 20mmF2.8 + VCL-ECU2(16mm)、【下中央】E 20mmF2.8 + VCL-ECF2(13mm)

 レンズ構成は前モデルと同じ。バヨネット構造でレンズにワンタッチで着脱可能な点や、固定式の花形フード、専用ケースの付属なども従来どおりだ。



フィッシュアイのような超広角レンズは使い慣れないと構図が散漫になりがちだが、E 20mmF2.8とVCL-ECF2の組み合わせなら35mm判換算で20mm相当の焦点距離に強烈な歪曲が加わる、言わば「なんちゃって魚眼効果」で扱いやすく大胆な構図を決めやすい●E 20mmF2.8 + VCL-ECF2・α6000・絞り優先AE(絞りf5.6・60分の1秒・+1.0補正)・ISO100・AWB・JPEG

 黒色のみなのは前モデルと判別を容易にして混同を避けるためだろう。今回は主に20mmレンズに装着して試写したが、フィッシュアイコンバーター装着時の133°の画角は独特の歪曲で遠近感やデフォルメ効果を得ながらも広すぎず、超広角入門として、16mmレンズと組み合わせるよりも使いやすいと感じた。


◆ 宇佐見 健

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フィッシュアイコンバーターVCL-ECF2
●焦点距離・F値:10mm(E 16mmF2.8装着時)、13mm(E 20mmF2.8装着時)・F2.8●レンズ構成:4群4枚●画角:180°(E 16mmF2.8装着時)、133°(E 20mmF2.8装着時)●大きさ・重さ:Φ66×44mm・約150g●価格:税別1万8000円(実売1万6290円)

ウルトラワイドコンバーターVCL-ECU2
●焦点距離・F値:12mm(E 16mmF2.8装着時)、16mm(E 20mmF2.8装着時)・F2.8●レンズ構成:3群3枚●画角:103°(E 16mmF2.8装着時)、88°(E 20mmF2.8装着時)●大きさ・重さ:Φ66×44mm・約125g●価格:税別1万6000円(実売1万4950円)

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