向こう1か月の北海道は、気温が平年よりかなり高くなる見込みです。日本海側を中心に日照時間も平年よりやや多くなるため、春の日差しに暖かさを感じられる日が多くなりそうです。今月下旬には北海道にも桜前線が上陸する予想で、いよいよ本格的な春を迎えます。しかし、今年はシラカバ花粉の飛散量が例年の2倍ほどと、かなり多い予想となっているため、そろそろ対策を考える必要もあるでしょう。
1週目(4月6日~12日) 一気に春めく 今年初の20度も!?
今日(4日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
1週目の北海道は、高気圧に覆われる日が例年より多く、上空には暖かい空気が流れ込む見込みです。そのため、各地とも晴れ間の出る日が多くなり、気温は平年より高くなるでしょう。
特に気温が上がりやすいのは7日日曜日から8日月曜日で、月曜日には予想最高気温が道東の帯広で20度、足寄で21度など、20度前後まで上がる所もある見込みです。もし20度まで気温が上がれば、道内では今年初めての20度となります。昨年の道内で初めて20度以上の気温が観測されたのは4月4日で、今年は昨年よりは遅くなりますが、道内の初20度は例年(過去30年平均)では4月18日頃となっており、例年と比べると10日ほど早い観測になりそうです。
2週目(4月13日~19日) 高温傾向が続く 花の便りもそろそろ!
2週目はこの時季らしい数日周期での天気変化で、気温は引き続き高い見込みです。今日発表された高温に関する早期天候情報によれば、12日頃からの約5日間は平年と比べてかなりの高温が予想されており、春本番を迎える所が多くなるでしょう。
昨日3日発表の最新の桜の開花予想では、4月21日の松前の開花が道内で最も早く、4月中旬の時点では桜前線の上陸はまだですが、例年、桜に比べて数日程度早く梅の開花が観測されることが多くなっています。道内でも道央や道南を中心に、そろそろ花の便りが届く時期に入りそうです。
3~4週目(4月20日~5月3日) シラカバ花粉飛散量は昨季の約6倍に!
3週目以降は、引き続き天気は数日周期の変化を見せ、気温は平年並みか高くなる見込みです。季節の歩みは順調で、桜前線もいよいよ北海道にやってくるでしょう。大型連休中には道央から道南を中心に桜が満開となり、見頃を迎える地域が多くなりそうです。
しかし、桜の見頃と同じ時期にやってくるのが、シラカバ花粉のシーズンです。道立衛生研究所の観測によると、3月末から徐々に道内ではハンノキ花粉の飛散が始まっており、函館や札幌ではスギ花粉が多く飛ぶ日も現れています。例年、桜の開花時期からはシラカバ花粉が飛び始め、桜の見頃を迎える頃に飛散のピークを迎えます。
今年のシラカバ花粉は例年と比べ2倍以上の飛散が予想されており、例年よりかなり少なかった昨シーズンと比べると、実に6倍以上の量になる見込みです。花粉症の方には辛い春になるかもしれませんが、しっかりと対策を行い、花粉シーズンを乗り切りましょう。