【米ビルボード・ソング・チャート】フューチャー/メトロ・ブーミン/ケンドリック・ラマー「Like That」首位獲得、ホージア初登場5位

 フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマーのコラボレーション・ソング「Like That」がHot 100史上1,168曲目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 「Like That」は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場したフューチャーとメトロ・ブーミンのジョイント・アルバム『ウィー・ドント・トラスト・ユー』の収録曲で、アルバム・チャートではフューチャーが9作目、メトロ・ブーミンは4作目の首位を獲得した。

 「Like That」は、初週ストリーミングが5,960万回、エアプレイが560万回、セールスは9,000を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも1位に初登場した。ストリーミング・チャートでの首位獲得は、フューチャーが3曲目、ケンドリック・ラマーが4曲目、メトロ・ブーミンは初のタイトルとなる。

 「Like That」が今週記録した5,960万回は、週間再生回数としてマイリー・サイラスの「フラワーズ」が登場2週目(2023年2月4日付)で記録した5,970万回以来の最高値で、初登場での記録としてはテイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」が初週(2022年11月5日付)で打ち出した5,970万回以来の再生回数を更新した。

 Hot 100での首位獲得は、フューチャーとケンドリック・ラマーがそれぞれ以下に続く3曲目で、メトロ・ブーミンは「Like That」がレコーディング・アーティストとして初の首位獲得曲となる。

フューチャー首位獲得曲
ドレイク「Way 2 Sexy feat. フューチャー&ヤング・サグ」(2021年9月18日付)
「Wait for U feat. ドレイク&テムズ」(2022年5月14日付)
「Like That」(2024年4月6日付)

ケンドリック・ラマー首位獲得曲
テイラー・スウィフト「バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー」(2015年6月6日付)
「HUMBLE.」(2017年5月6日付)
「Like That」(2024年4月6日付)

 フューチャーは、首位を獲得した上記2曲以外にもこれまでドレイクと多くのコラボ・ソングを輩出しているが、「Like That」ではケンドリック・ラマーがドレイクとJ.コールに向けて痛烈なディスを放っていることが話題となった。

 メトロ・ブーミンは、レコーディング・アーティストとしては同曲が初の首位獲得だが、ソングライター兼プロデューサーとしては、ミーゴスの「バッド・アンド・ブージー feat. リル・ウージー・ヴァート」(2017年 / 1週)、ザ・ウィークエンドの「ハートレス」(2019年 / 1週)に続く3曲目のNo.1タイトルとなる。

 なお、「Like That」は3者を含む計7人がソングライターとして参加していて、プロデュースはメトロ・ブーミンが単独で担当した。フューチャーとケンドリック・ラマーは、上記の首位獲得曲でもソングライターとしてクレジットされている。

 3人の男性リード・アーティストによる曲が首位を獲得したのは、「クラック・ア・ボトル」以来約15年ぶり、以下に続く4曲目のタイトルとなる。

フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマー「Like That」(2024年4月6日付)
エミネム、ドクター・ドレー、50セント「クラック・ア・ボトル」(2009年2月21日付)
ネリー、P.ディディ、マーフィー・リー「シェイク・ヤ・テイルフェザー」(2003年9月6日付)
ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート、スティング「オール・フォー・ラブ」(1994年1月22日付)

 「Like That」が収録された『ウィー・ドント・トラスト・ユー』からは、その他にも今週以下の4曲がランクインして、TOP10に5曲を送り込んだ。

()内は初週のストリーミング再生回数
1位 フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマー「Like That」(5,960万回)
2位 フューチャー、メトロ・ブーミン、トラヴィス・スコット、プレイボーイ・カルティ「Type Shit」(3,490万回)
6位 フューチャー、メトロ・ブーミン、トラヴィス・スコット「Cinderella」(2,590万回)
8位 フューチャー、メトロ・ブーミン「We Don’t Trust You」(2,470万回)
9位 フューチャー、メトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド「Young Metro」(2,400万回)

 今週5曲が同時にランクインしたことで、フューチャーは15曲目、メトロ・ブーミンは10曲目にTOP10入りした曲数を更新した。ゲストとして参加したザ・ウィークエンドは18曲目、トラヴィス・スコットは17曲目、ケンドリック・ラマーは13曲目、プレイボーイ・カルティは4曲目にそれぞれ記録を更新している。

 TOP10に5曲以上を同時(同週)にランクインさせたのは以下に続く12回目で、ジョイント・アルバムとしてはドレイクと21サヴェージが『ハー・ロス』で7曲をランクインさせた2022年11月19日付以来、2度目の快挙となる。

10曲 テイラー・スウィフト(2022年11月5日付)
9曲 ドレイク(2021年9月18日付)
8曲 テイラー・スウィフト(2023年11月11日付)
8曲 ドレイク(2022年11月19日付)
7曲 ドレイク(2023年10月21日付)
7曲 21サヴェージ(2022年11月19日付)
7曲 ドレイク(2018年7月14日付)
5曲 フューチャー(2024年4月6日付)
5曲 メトロ・ブーミン(2024年4月6日付)
5曲 モーガン・ウォレン(2023年3月18日付)
5曲 ジュース・ワールド(2020年7月25日付)
5曲 ザ・ビートルズ(1964年4月11日付)
5曲 ザ・ビートルズ(1964年4月4日付)

 「Like That」は、その他R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも今週1位に初登場して、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートではフューチャーとケンドリック・ラマーが3曲目、メトロ・ブーミンは2曲目、ラップ・ソング・チャートではフューチャーが4曲目、ケンドリック・ラマーが3曲目、メトロ・ブーミンの首位を獲得した。

 今週のTOP10には、5位にアイルランド出身のシンガー・ソングライター=ホージアの「トゥー・スゥイート」が初登場して、2014年12月に2位を記録した「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」以来約10年ぶり、2曲目のTOP10入りを果たした。なお、Hot 100のランクインは2023年11月に37位を記録したノア・カーンとの「ノーザン・アティチュード」以来、約半年ぶりとなる。

 前回TOP10入りしてからのブランクとしては、ザ・ビートルズが「フリー・アズ・ア・バード」(1996年1月6日付)から「ナウ・アンド・ゼン」(2023年11月18日付)で達成した27年10か月2週間以来の最長記録を更新した。

 「トゥー・スゥイート」は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で10位に初登場したEP『アンハード』の収録曲で、3月6日にティザー動画が公開された後TikTokなどでも人気を集めたことから、初週ストリーミングが2,880万回、エアプレイが26万8,000回、セールスは4,000を記録した。

 ジャンル別では、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートで2014~15年に通算23週を記録した「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」に続く2曲目の首位を獲得。その他、ロック・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートでも1位を獲得した。

 先週2位に最高位を更新したベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」は3位に順位を下げたが、エアプレイは前週から19%増加の4,100万回を記録して、今週最も伸びたAieplay Gainerを獲得。セールスも10,000と高水準を維持して、デジタル・ソング・セールス・チャートで2週目の首位を獲得した。

 先週自身初の首位を獲得したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は今週4位にダウン。ジャック・ハーロウの「ラヴィン・オン・ミー」も先週の4位から7位に順位を下げたが、エアプレイ・チャートでは今週6,990万回を記録して11週目の首位を獲得している。

 2週前にNo.1デビューを飾ったアリアナ・グランデの「we can’t be friends (wait for your love)」は、先週の3位から10位にランクダウンしている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月5日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「Like That」フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマー
2位「Type Shit」フューチャー、メトロ・ブーミン、トラヴィス・スコット、プレイボーイ・カルティ
3位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
4位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
5位「トゥー・スゥイート」ホージア
6位「Cinderella」フューチャー、メトロ・ブーミン、トラヴィス・スコット
7位「ラヴィン・オン・ミー」ジャック・ハーロウ
8位「We Don’t Trust You」フューチャー、メトロ・ブーミン
9位「Young Metro」フューチャー、メトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド
10位「we can’t be friends (wait for your love)」アリアナ・グランデ