違法賭博問題で声明を発表した大谷翔平選手(提供:Los Angeles Dodgers/UPI/アフロ)

大谷が「質問されたくなかったこと」

 だが、それでも疑問点がないわけではない。大谷は「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんな、僕のまわりにもウソをついていた」と話したが、なぜ水原氏が大谷選手の口座にアクセスできたのかは判然としない。大谷もそれ以上のことは語らなかった。

「確かに、それはまだ疑問ですね。大谷選手としても、そこは質問されたくなかったことなのでしょう。あくまでも、私の臆測ですが、水原氏が口座にアクセスできたということは、大谷選手がその方法を水原氏に伝えていたとしか思えない。そのくらい2人は深い関係だったわけです。『もし何か困った時には』と伝えていたのかもしれません。この点はいずれはっきりすると思います」

 こうした疑問を解消するためにも、記者との質疑応答があったほうがよかったと見る向きもあるが、福島氏はどう考えるのか。

「確かにそうなんですが、この問題はメジャーリーグ機構が調査を始めたばかりです。調査中ということもあり、記者の質問への答え方によっては誤解を招いたり、また新たな問題が生じたりすると感じたことから、大谷選手は『声明』という形にしたのだと思います。一流選手にとって、自分の身を守ることは何よりも大切です。発表方法については無難だったと思います」

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