イェーことカニエ・ウエストとタイ・ダラー・サインが、来月エジプトで才能を発揮するようだ。
現地時間3月20日、イェーは次の『ヴァルチャーズ』の試聴イベントが4月20日にエジプト・ジェゼル王のピラミッドで開催されると発表した。イベントはエジプトのサッカラ砂漠で現地時間午後8時にスタートする予定だ。現時点では、イベントに関するその他の詳細は不明だが、チケットは発売中となっている。もし2人がイベントを実行に移せば、ピラミッドでパフォーマンスした最初のラップ・アーティストの一員に加わることになる。
トラヴィス・スコットは昨年の夏、エジプトのギザの大ピラミッドでライブを行おうとしたが、報道によると、エジプト音楽職業組合が、彼の芸術的価値観にまつわる“儀式”が中東文化と矛盾していると指摘し、演奏ライセンスを取り消したため、“制作上の問題”によって中止されることとなった。
当時、エジプト音楽職業組合は、「ソーシャルメディア上の意見やフィードバック、および検索エンジンやソーシャルメディアプラットフォームで流布していたニュースで、スコットがパフォーマンス中に行った独特の儀式に関する認証された画像や情報を調査した結果、我々の真の社会的価値観や伝統と矛盾していることが分かった。そのため、組合の会長と理事会は、エジプトの人々の文化的アイデンティティに反するこの種のコンサートを開催するために発行されたライセンスを取り消すことを決定した」と述べていた。
スコットはこの考え方に反発し、自分の音楽は世界中のファンを“団結”させるためのものだと声を上げた。「それは真実とはかけ離れたものだ。俺がライブ・パフォーマンスで唯一意図してることは、音楽を通じて世界中の人々を団結させることだ」と彼は昨年声明で反応した。
1978年のグレイトフル・デッドや、2010年に5オクターブの声域を披露したマライア・キャリーなど、ピラミッドで公演を行ったアメリカ人アーティストは数えるほどしかいない。
ラップ界からは、ラスが2022年にギザのピラミッドでパフォーマンスを行った。彼はまた、『ヴァルチャーズ』のツアー中、様々な場所でイェーに同行しているのを目撃されている。
『ヴァルチャーズ1』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得し、収録曲の「Carnival」が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲った後、イェーとタイ・ダラーは続編に取り込んでいる。しかし、『ヴァルチャーズ2』のリリースは、3月に予定されていた日程が過ぎてもまだ不透明なままだ。