天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが20日、学習院大学を卒業した。4月からは、公務と日本赤十字社での勤務の両立をめざし、多忙な日常が始まることになりそうだ。しかし、40年近くにわたり、天皇ご一家と親交を深めてきた元プロテニス選手の佐藤直子さんが知る、テニスコートの上の愛子さまは意外なほど「パワフル」なのだという。
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「愛子さまの体力は、まさに無尽蔵でした」
愛子さまの「若さ」に圧倒されたときの様子を、佐藤さんは笑いながら思い出す。
愛子さまが高校生のころ、佐藤さんが雅子さまとテニスコートでワンバウンドしたボールを打ち合う「ストローク」の練習をしていると勉強を終えた愛子さまが加わった。
ご公務を終えた陛下も合流し、ご一家は一緒に練習を始めた。
ところが、陽が落ちても、まだまだ終了する気配がない。周囲が暗くなってきて、ボールもだんだん見えにくくなってきた。ボールが見えるだろうかと声をかけたが、愛子さまはニコニコしながら元気な声を返してきた。
「まだボールは見えます」
陛下と雅子さまも、
「大丈夫です」
と、運動の時間を楽しんでいるご様子だ。
コートはさらに暗くなったが、愛子さまの声は明るい。
「もっとサーブを練習したいです」
佐藤さんがボールを2球ずつ渡しては、愛子さまはパワフルにサーブを打ち続ける。愛子さまの“特訓”は、なかなか終わらなかった。
品が良く、穏やかな印象がある愛子さまだが、佐藤さんはこう付け加える。
「愛子さまは体力がおありです。若さがまぶしい」
愛子さまの成長を見守ってきた
運動好きで知られるご一家。忙しい日常のなかで貴重なプライベートの時間を、全力で楽しんで、疲れを癒やす場になっているのがテニスコートだ。
そのお相手を務めてきたのが、佐藤さんだ。