明日16日(土)も東北から中国・四国では花粉の飛散が「非常に多い」でしょう。東京や名古屋では、ピークはしばらく続き、来週も大量飛散となりそうです。
16日(土) 東北から中国・四国で大量飛散 万全の対策を
明日16日(土)は、日本付近は高気圧に覆われて、日中は全国的に晴れる見込みです。気温も上がって、最高気温は3月下旬~4月中旬並みの所が多くなり、花粉が大量に飛ぶ見通しです。
仙台から広島、高知は各地で「非常に多い」でしょう。スギ花粉のピークを越えつつある九州でも、福岡で「やや多い」、鹿児島で「多い」予想です。
明日はお出かけにも良い陽気となりますが、各地で万全の花粉症対策が必要です。また、屋内でも、換気で窓を開けるときは10センチ程度にする、部屋に入る前に衣服や髪の毛についた花粉を払い落とす、などの対策を取ると良いでしょう。
17日(日)以降も花粉の飛散多い
明後日17日(日)は、低気圧や前線の影響で雨の降る大阪から福岡では、花粉の飛ぶ量は抑えられる見通しです。一方、晴れる仙台や東京、名古屋では「非常に多い」予想です。
18日(月)以降は、東京と名古屋では連日「非常に多い」となっていて、花粉の大量飛散が続きそうです。
仙台と大阪から福岡も「多い」または「やや多い」予想です。
3月も下旬に向かい、スギ花粉の飛散は、西からピークを越えてきますが、まだ対策は必要でしょう。また、ヒノキの花粉も次第に飛び始めますので、敏感な方は対策が必要です。
花粉が多く飛ぶ時間帯は?
花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件によって変わりますが、都市部の場合、一般的には「昼前後」と「日没後」に多くなるといわれています。
これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。
日中だけでなく、日没後も対策をすると良いでしょう。
外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。