西日本~東日本の広い範囲でスギ花粉のピークを迎え、九州などではヒノキ花粉が飛散している所も。明日13日(水)は、「雨上がりの晴れ」、「風が強い」、「空気乾燥」など、花粉大量飛散の条件が揃います。週末にかけて気温は日に日に上がり、広く「非常に多い」予想です。関東では多摩地方で予想飛散量の約8割飛んだ所も。あとどれくらいの辛抱?
万全な花粉対策必須の1週間
明日13日(水)は、九州~関東では、「雨上がりの晴れ」、「空気乾燥」、「風が強い」と、花粉が非常に多く飛ぶ条件が揃います。花粉は中国・四国~関東で「非常に多い」でしょう。九州では、ヒノキ花粉も飛散しています。対策は万全に行いましょう。
週末にかけて、日に日に気温が上がり、15日(金)から関東以西は最高気温が20℃くらいまで上がる見込みです。春本番の暖かさとなり、花粉が大量飛散する予想です。花粉は「付けない・吸わない・持ち込まない」。外出時だけでなく、家の玄関の扉を開ける前に、よく払って花粉を落とすなど対策をしましょう。
スギ・ヒノキ花粉のピーク予測
広い範囲でスギ花粉のピークを迎えていますが、3月半ばになると九州でヒノキ花粉がピークとなるでしょう。東京都内でも、多摩地域では2月下旬頃からヒノキ花粉の飛散が確認されています。ヒノキ花粉のピークは3月下旬~4月上旬の所が多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。
どれくらい飛んだ?
東京都内では、2月9日(金)にスギ花粉の飛散が開始。過去10年平均(2月15日)より6日早く、昨年(2月10日)より1日早い観測となりました。スギ花粉の飛散開始から1か月以上経ちましたが、どれくらい飛んだのでしょうか?
東京都アレルギー情報navi.によりますと、予想最大値(スギ・ヒノキ)に対する飛散した花粉数の割合は、立川で78%、青梅で55%など、多摩地域では半分以上飛散し、80%近く飛散した所もあります。一方、千代田区22%など都心では20%前後となっています(観測期間:3月4日まで、多摩地域は3月11日まで)。
スギ花粉のピークは3月中旬~下旬にかけて、ヒノキ花粉のピークは3月下旬~4月上旬の所が多いため、もう少しの辛抱です。
花粉が飛びやすい条件
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。