NHK福岡放送局アナウンサー時代の神田愛花

自らの浮気エピソードをぶっこむ

 その一方で、元NHKアナらしからぬ大胆なトークは、やはりバラエティーで生きる。「ぽかぽか」出演中に過去の恋愛トークになった際、「昔、浮気がバレたことがあります」と切り出し、周囲を騒然とさせた。前出の放送作家はこう続ける。

「このご時世に、生放送で自身の浮気話をぶっこんでも、炎上しないのが神田さんの強みだと思います。浮気がバレた原因が『名前を間違えて呼んじゃった』というのも、ある種チャーミング。人は誰もが完璧じゃないし、過ちを犯したりもする。そういう飾らない生き方が感じられるので、神田さんはお茶の間に受け入れられているのでしょう。夫であるバナナマンの日村勇紀さんが惹かれたのは神田さんの面白さだと発言していましたが、現役の売れっ子芸人も認めるほどの才能はこんなもんじゃないはず。共演した女性タレントたちは『いつも一番大きい笑いを持っていかれる』と嫉妬するほどです。今はアナウンサーとしての遠慮が多少はあると思うのですが、リミッターを外した彼女の本気トークをぜひ見てみたいですね」

 芸能評論家の三杉武氏は神田についてこう述べる。

「『IPPON女子グランプリ』での“自由過ぎる大喜利”が話題になるなど、バラエティーでは元NHKアナとは思えない体当たり精神を見せ、ウイットに富んだ発言で番組を盛り上げています。一方、情報番組でのコメント力にもたけており、デリケートなテーマにも取り繕ったり、ごまかしたりせず、分かりやすい言葉で本音を話すことで視聴者から支持を集めている印象です。こうしたタレント能力の高さにプラスして、2018年に結婚した夫の日村さんとのおしどり夫婦ぶりも、好感度を高めているのでは。フリーアナによるサバイバル競争は激化の一途ですが、神田さんは今後もさらなる活躍が見られそうです」

 夫婦でバラエティー番組を席巻する日も、そう遠くなさそうだ。

(藤原三星)

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