6月15日の広島戦で夫が来日初勝利を挙げると、球場の通路で祝福のキスを贈り、熱い抱擁をかわした。

 さらにチームが2年連続優勝へマジックを「2」とした9月16日のオリックス戦では、アナさんはソフトバンクのユニホームを身にまとい、敵地・京セラドーム大阪のスタンドで手を叩きながら、マウンドの夫を一生懸命応援。試合中、工藤公康監督がスタンドのアナさんを目ざとく見つけ、「君のワイフがあそこにいるよ」と指差して教えるひと幕もあった。

 そんな愛妻の熱い視線に応えるように、バンデンハークは8回を4安打10奪三振の無失点と付け入る隙を与えず、開幕から無傷の9連勝で、マジックをひとつ減らす立役者に。これもアナさんの内助の功の賜物だった。

 食事面はもとより、運転免許を持たない夫に代わって毎朝ハンドルを握り、練習場を往復。バンデンハークも「妻の支えなしではやってこられなかった」と感謝するばかりだった。

 その一方で、アナさんは大濠公園や水郷・柳川、糸島の夫婦岩を訪問するなど、福岡での生活もエンジョイ。バス停にきちんと列をつくって並ぶ日本人にビックリしたこともツイートしていた。

 今季はヤクルトでプレーしたバンデンハークだが、0勝1敗、防御率15.43と結果を出せず、9月29日に自由契約となった。コロナ禍で最愛の家族と一緒に過ごせなかったことも影響したのかも?

 最後に紹介するのは、親子ほどの年齢差で話題になったロベルト・ペタジーニ(ヤクルト-巨人)の妻・オルガさんだ。

 99年の来日当時、オルガさんは夫より25歳も年上の52歳。連れ子の長男・ミッシェルさんもペタジーニより4歳年上で、義理の息子のほうが年長という異色のファミリーだった。

 実は、ミッシェルさんはペタジーニの親友で、家に遊びに行ったときにオルガさんと“運命の出会い”をはたしたことがきっかけで、93年に結婚。「オレは真実の愛を見つけた。家族のためにも頑張る」と一念発起したペタジーニは翌94年、念願のメジャーデビューを実現している。

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ペタジーニの離婚の噂もあったが…