そう、新NISAの新たな動きとして「年4~6回の分配金を出すタイプ」が増えている。毎月分配型NGの新NISAで「ほどよく分配」の投資信託にも一定のニーズがあったわけだ。
楽天証券限定販売では、「eMAXIS Slim」と中身がほぼ同じで若干コストが安い「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が3位、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」が4位。
1月26日から楽天証券のiDeCoでも買えるようになったため、順調な伸びが予想される。
成長投資枠は玉石混交
ところで、新NISA対象投資信託は税法上の要件を満たしたと運用会社が判断したものを、運用会社が自ら届け出る形。金融庁が「NISA運用にふさわしい」とお墨付きを与えたわけではない。
特に成長投資枠の投資信託はつみたて投資枠に比べ縛りがゆるい。
誤解を恐れずにいえば「信託期間20年以上でデリバティブを使っておらず≒レバレッジ型ではなく、毎月分配型でなければ、ほぼなんでもOK」。玉石混交にもほどがある。
その意味で、今回のランキングは集合知として参考になる。
(経済ジャーナリスト・向井翔太、編集部・中島晶子)
★AERA2024年3月11日号では、1月の新NISAで〈実際に買われた〉ランキング「日本株・東証ETF編」を掲載予定です。