矢萩:繰り返しになりますけども、これからの時期って、一番伸びるんですよ。夏が天王山だって言ったところで夏に本気になれる子どもなんてほとんどいないんです。あと3ヶ月とか何週間とかと言われて、やばいってなってからが子どもはすごく伸びるんです。まあ、みんなが伸びるので偏差値などは出にくくなるのですが、ちゃんと成長を見守ってほしいですね。
安浪:…といって皆さんを励ましたいですが、実は最後までエンジン掛からない子もいますよね。
矢萩:それはいます。それは単純に、中学受験が今じゃなかった、てことですよね。
安浪:タイミングじゃないということはわかっていても、そこに目をつむってやらせたい、どこかに入れたい、という親御さんのお気持ちもわかります。そこまでしてでもやっぱり我が子にはより良い環境で学ばせたい、という気持ちがわかるから、全てを否定はしないです。
矢萩:僕はだったらやめてもいいんじゃない?と思う派かな。やっぱり中学受験の時に無理やりやらされている感が子どもにあって勉強が嫌いになってしまうと、その体験がトラウマになって中学生、高校生になってから学びに対して素直になれなくなってしまうケースって結構多いんですよ。そう考えると、どちらにしろ本人が納得した上で受験に臨むところには持っていってほしいなと思います。
(構成/教育エディター・江口祐子)