申し込むと、人間が一人、入れるくらいの段ボールが届いた。
「こんなに捨てるものあるかなあ」
と、思ったけれど、大きな箱というのは、ありがたい。
「まだ、入る」「もっと、入る」と、どんどん入れられる。
15年前に買ったスーツ、「まだ着られる」と、とっておいたけれど、「リサイクルならいいかな」と、手放す気持ちにやっとなれた。
「痩せたら着よう」と、思っていたワンピースやパンツスーツも、「誰かが着てくれるならいいかなあ」と、やっと手放せた。
セーターやシャツなども詰めた。たぶん、全部で50着くらいは、詰め込んだ。そして、着払いで送った。
しばらくして、査定結果がメールで届いた。
全部で180円。
わずかなお金。けれども、金額じゃない。
ごみとして捨てずに「役立つかもしれない」と思えたことが良かった。
今まで手放せなかったものがやっと手放せた。
クロゼットに空間ができた。
「新しい服を買ってみようかなあ」と、いう気持ちにやっとなれた。
空間ができるって、とっても大切。
リサイクルとリユースにはまった。
本、DVD、いろんなものを引き取ってくれることがわかった。
部屋がどんどんスッキリしていく。
そのたびに、少しずつ、気分がよくなる。
リサイクル、すごくいい。
やってみれば、意外と簡単だった。
わたしの友達にも勧めようかなあ。