写真・図版(1枚目)| ニコン AF-S NIKKOR 24mm f/1.8 ED
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最新F1.8は手頃な広角レンズ

 Gタイプのニッコールの開放F1.8レンズは、この24mmを加え20~85mmまで、計7本(50mmは2本)になり、さらに充実してきた。
 ニッコールには優れたズームレンズも数多くあるが、それでも作画の幅を広げるためには明るい単焦点レンズも必要である。開放F1.4クラスのレンズと比べ小型・軽量で購入しやすい価格であることも注目したい点だ。



開放絞り、最短撮影距離で撮影。ハロやフレアを感じないコントラストの高い見事な描写。ボケ味のよさは本レンズの大きな特徴。周辺光量も十分にある●D810・AE(絞りf1.8・5000分の1秒・-0.7補正)・ISO400・AWB・RAW
開放絞り、最短撮影距離で撮影。ハロやフレアを感じないコントラストの高い見事な描写。ボケ味のよさは本レンズの大きな特徴。周辺光量も十分にある●D810・AE(絞りf1.8・5000分の1秒・-0.7補正)・ISO400・AWB・RAW


 今回の24mmではナノクリスタルコートやEDガラス、非球面レンズを採用することにより、徹底した高性能化が図られ、同スペックレンズの中では最高峰の描写が期待できる。あらゆる撮影目的に向くが、大口径ゆえに低輝度下のスナップショットやパースペクティブを生かしたポートレートなどに重宝するだろう。


スペックの近いAI Nikkor 24mm F2Sと並べてみた。開放F値やAFの有無の違いもあるが、大きさはかなり違う。光学性能を追求すると考えると、大きいのはやむをえないのだろうか
スペックの近いAI Nikkor 24mm F2Sと並べてみた。開放F値やAFの有無の違いもあるが、大きさはかなり違う。光学性能を追求すると考えると、大きいのはやむをえないのだろうか


デザイン
もう少し高級感がほしい。AF-S NIKKOR 50mm f/1.8GのようなSpecial Editionを期待したい

使用感・操作感
幅の広いフォーカスリング採用により、MF時の操作感も良好

描写性
絞り、撮影距離によらず文句のない高性能ぶりを発揮。開放からの高品位描写はさすが

◆ 赤城耕一


* * *
●焦点距離・F値:24mm・F1.8●レンズ構成:9群12枚(EDガラス2枚、非球面レンズ2枚)●最短撮影距離:0.23m●最大撮影倍率:0.2倍●画角:84°●フィルター径:Φ72mm●大きさ・重さ:約Φ77.5×83.0mm・約355g●価格:税別9万2500円(実売8万9910円)


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