私は、子ども心に「お金がないのって、大変なことでしょ? そんな呑気なこと言ってていいの?」なんて思ったものですが、貧しくても子どもを不安にさせまいという母の思いやりが、今振り返るとよくわかります。

 暮らしが貧しくても、心まで貧しくならないようにと子育てをしてくれた親心に、思い出しても涙が出ます。

 こういう環境が、お金がなくてもへこたれず、一銭でも儲けていこうというたくましさや頭を使って稼いでいく知恵を授けてくれたんじゃないかって、そんな気がするのね。

 だからあなたも、どうか卑屈にならないで。

「どうせ金もないし」「今さら金持ちになんてなれないし」なんて考えながら毎日を過ごしていたら、儲けるチャンスも遠のいちゃう!

 お金に困っている時ほど、自分を奮い立たせてほしいんです。

 何歳になっても、「このままじゃ終わらないぞ」っていう気概を持ってほしいんです。

 私が、貧しさから這上がって稼げるようになったのも、この気持ちがあったから。

 お金をたくさん稼ぐのは、その人の能力や運もあるでしょうが、逆に能力や運を連れてくるのも、あなたの心一つなんですよ。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?