写真はイメージです©gettyimages
この記事の写真をすべて見る

 1月からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)では「eMAXIS(イーマクシス) Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)が人気だ。世界の株式にまとめて投資することができる商品の中でも手数料が安く、積み立ての効果を十分発揮できることなどから人気を集めてきた。投資する際の注意点を専門家に聞いた。

【表】初心者は必見です!「オルカン」投資の注意点はこちら

 オルカンは日本や米国をはじめとする先進国や新興国を含めた世界の株式からなる指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」との連動を目指す投資信託だ。三菱UFJアセットマネジメントが運用し、純資産総額は2兆円を超える。

 楽天証券SBI証券のホームページで紹介されているNISAを通じた投信の買い付けランキング(1月15~19日)をみても、トップに立っている。

 だが、どんな金融商品とも同じで、心得ておくべき点はある。

株価が下がったらチャンス

 資産運用に詳しいマネーコンサルタントでMoney&You代表の頼藤太希さんは「投資は長期的な視点で資産を増やすのが大事。相場の動きに一喜一憂して取り崩してしまうようなことはやめましょう」と話す。

「暴落するような場合でも、慌ててはいけません。一度設定したら、基本的にはずっと放ったらかしでいるくらいの姿勢でOK。むしろ株価が下がったら、より多くの買い付けができるチャンスだと思ったほうがいい」

 世界中の株式に投資するオルカンは、世界経済の成長を取り込むことを狙った商品だ。現在80億人前後の世界人口は2100年には110億人近くに達すると推計されている。

著者プロフィールを見る
池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

池田正史の記事一覧はこちら
次のページ
リスク許容度は人によって違う