2023年も年の瀬に迫った。そこで、AERA dot.上で下半期に読まれた記事を振り返る。社会編の5位は「アトピー再発も街頭に立ち続ける『政治家・森下千里』 忘れられない落選の記憶」(11月25日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)
グラビアタレントとして数々の雑誌の表紙を飾り、バラエティー番組でも活躍した森下千里さん(42)。2019年に芸能界を引退した彼女は今、宮城県石巻市に移住し“政治家”として過ごしている。21年10月の衆院選に出馬したが落選。その後の去就が注目されたが、森下さんは「辻立ちクイーン」の異名を持つほど、日々、街頭に立ち続けている。今の暮らしぶりや政治に対する思い、芸能界での思い出などについて話を聞いた。
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「ここは優しくて温かい方が多いです。それからとにかくご飯がおいしい! カキとかホヤ、金華サバとかおいしいものがたくさんあります。しかも安いんですよ!」
そう語る森下さんの天真らんまんな笑顔は、芸能人時代にテレビで見ていた当時と変わらない。
一方で大きく変わったことといえば、その肩書。「タレント」から「政治家」へと転身を遂げた。
森下さんは今、「辻立ちクイーン」と呼ばれている。21年6月から開始し、約半年で2千回超も街頭に立ち、自らの政策を訴え続けてきた。初めこそ回数を数えていたが、いまでは「多くなり過ぎて、数えるのをやめました」と話す。
「おそらく、何万回とやっていると思います。何千回では済まないかな」