そもそも、結婚とは相性とタイミング。内山にとって、東山紀之との関係は何かがちょっと合わなかったのかもしれない。ヒガシがその後、結婚した木村佳乃はそこがピッタリ来たのだと思われる。

 それにしても、栄作の歩むオジサン道はじつに正しい。内山が惹かれたのも納得だ。

 あと、中盤で挙げた同系統のオジサン3人のうち、挫折の少ない反町隆史は理想的だがスマートすぎる印象だし、若い頃が破天荒すぎる火野正平はすごいけどまねしにくい。栄作のような年の重ね方が、オジサン道を学ぶにはいちばん参考にできそうだ。

宝泉薫(ほうせん・かおる)/1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

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宝泉薫

宝泉薫

1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

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