橘勇輔さんと橘梓さん(撮影/篠塚ようこ)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年10月30日号では、サイバーエージェントでオンラインクリニック事業部長を務める橘勇輔さん、ギークスで広報や組織活性化などのインナーブランディングを担う橘梓さん夫婦について取り上げました。

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夫26歳、妻29歳で結婚。6歳長女と2歳次女との4人暮らし。

【出会いは?】妻の会社で展開していた学生向け就活支援サービスのOB・OG交流会に、夫が社会人OBとして参加し、流れで食事に出かけた。

【結婚までの道のりは?】20代でウェディングドレスを着せてあげたいと考えた夫が一念発起し、妻の上司に協力してもらい、出会いのきっかけとなった妻の勤務先でサプライズのプロポーズをした。

【家事や家計の分担は?】家事は平日が主に妻、休日はできる方が対応する形で、互いのストレスがたまらないよう気を付けている。生活費は夫の口座にまとめて管理している。

夫 橘勇輔[34]サイバーエージェント オンラインクリニック事業部長

たちばな・ゆうすけ◆1989年、東京都生まれ。2012年に東京工業大学を卒業後、サイバーエージェント入社。広告代理店営業部門を経て、新規事業開発部門で新規サービスの立ち上げ、Ameba事業本部で広告事業統括に就任し、22年10月から現職

 コロナ禍で在宅時間が増えたことで、自分には見えていないことがたくさんあることに気が付きました。子どもと接する時間の大切さや、夕方から夜の育児の大変さを知り、改めて夫婦で話し合って週2回は在宅勤務を続けられるようにしました。

 それでも出勤の日は妻の負担が大きくなりがちなので、とにかく目についた家事はすべて片づけてから寝ると決めました。見て見ぬふりをしてしまったら、明日の妻に押し付けることになるからです。

 僕は察してあげるのが苦手なので妻は言葉にすることを心がけてくれていますが、彼女自身は僕が何も言わなくてもすべて察して、サポートしてくれます。いつまでもそれに甘えていてはいけない、僕もしっかり妻を支えていくことが30代のテーマです。

 先日、フットサル仲間の多くが、奥さんを名前で呼んでいると知って反省しました。子どもたちの「ママ」だけでなく僕の大切な「あずさん」、いつまでも仲良く、楽しく過ごしていこうね。

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