｢フェイクニュース｣イスラエル・ハマス衝突で大量拡散　77.5％が見抜けず、原因は｢過信｣

　イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区を実行支配するイスラム組織ハマスが軍事衝突を起こし、戦闘が続いている。そんななか、X上では様々なフェイクニュースが拡散されている。

【判定はDEEPFAKE】ゼレンスキー大統領の偽動画

正体はゲーム動画

　たとえば、「ハマスの構成員がイスラエルのヘリをロケットランチャーで撃墜した」とされる動画や、「ハマスがパラシュートでイスラエルに侵入する」動画が投稿され、現在も閲覧できる（今月13日時点）。前者の投稿にはいいねとリツートが合計で約1千、後者には8千以上ついている（同）。しかし、この動画はいずれも偽物と判明している。

　Webメディアであるハフポスト日本版によると、パラシュート動画は軍事衝突前にTikTokに投稿された動画で、撃墜動画にいたっては、なんと“ゲーム動画”なのだという。ハフポストはこの2件（12日時点）の動画をいずれも「誤り」（NPO法人ファクトチェック・イニシアティブの判定基準で『全て、もしくは根幹部分に事実の誤りがある』という評価）と分析している。

　戦争などの有事の際にフェイクニュースが広がるケースはこれまでもあり、ウクライナ戦争では、ゼレンスキー大統領が降伏する偽動画が拡散されるなどした。

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