10月2日の会見を欠席した前社長の藤島ジュリー景子氏。写真は9月7日の会見時に涙をぬぐうジュリー氏(撮影/東川哲也)
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 ジャニー喜多川氏による性加害問題で、ジャニーズ事務所は2日、都内で記者会見を開いた。新会社の社長に就任する東山紀之氏、副社長に就任する井ノ原快彦氏は出席したが、前社長の藤島ジュリー景子氏は会見を欠席。代わりに、会見冒頭に井ノ原氏がジュリー氏からの手紙を代読し、ジャニー氏との関係や母・メリー氏との家庭環境などが明かされた。同時に、自身の株は保有し続けることや関連会社の取締役からは退くことなどが読み上げられた。

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 手紙によると、ジュリー氏は20代から過呼吸を起こして倒れることもあり、「パニック障害」と診断されたという。会見を欠席した理由も「皆様の前で話したいことを過呼吸にならず話せる自信がなかった」としている。

 ジュリー氏が会見の場に現れなかったことについて、被害者はどう感じたのだろうか。

 ジャニーズ性加害問題「当事者の会」の会員で元ジャニーズJr.の大島幸広さん(38)はジュリー氏の手紙について、

「今後、被害者を救済していこうという心意気は感じました」

 と理解を示したうえで、こう続ける。

「ただ、会見に出席はしてほしかったですね。パニック障害で本当に体調が悪いのであれば仕方ないですが、(東山氏や井ノ原氏は)体調もそんなに悪いわけではないと話していましたし……。僕らとの対話の場には出てきてくれればいいんですが、もし対話の場にもジュリー氏が出て来ないとなると、ちょっとそれは違うでしょうと思います」

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