三森一輝さん(手前)と三森愛理子さん(撮影/小黒冴夏)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年10月9日号では、LandBridge合同会社代表の三森一輝さん、ピラティスインストラクターの三森愛理子さん夫婦について取り上げました。

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夫24歳、妻24歳で結婚。二人暮らし。

【出会いは?】警察官時代、夫がいた駅伝強化選手のチームに妻が仲間入り。共にトレーニングを重ねるうちに意気投合した。

【結婚までの道のりは?】ふとした会話の中で、夫が「何月ぐらいに結婚するのがいいかな」と言い出し、そのまま話が進んでしまった。

【家事や家計の分担は?】主に朝食と洗濯は妻、洗い物や掃除は夫が担うことが多いが、基本的には気づいたほうがやり、負担が偏らないよう気を付けている。家計は財布を一緒にしている。

夫 三森一輝[27]LandBridge合同会社代表

みもり・かずき◆1995年埼玉県生まれ。2014年に埼玉県立大宮東高校を卒業し、埼玉県警察に入職。交番、特殊部隊勤務を経て、22年にLandBridge合同会社を設立、ベトナムでのオフショア開発を手がける。実弟は福岡ソフトバンクホークスの三森大貴内野手

 職場の駅伝チームで出会った妻は、全国大会を制した経験もあるトップレベルの柔道選手でした。柔道はもちろん、駅伝にも仕事にも手を抜く瞬間が一切なく、何事にも全力で取り組む姿に惹かれました。

 初めて試合を観戦した時は、想像していたよりずっと危険に見えてハラハラしましたが、普段とはまるで別人のような鋭いまなざしで競技に臨む姿が誇らしく、美しいと思いました。

 交際中からIT分野への転身を考えていたので、二人で楽しい場所に出かけたことはほとんどなくて、休日もカフェで勉強ばかり。それでも彼女は文句ひとつ言わず、自分もピラティスの勉強をすると言ってつきあってくれ、それぞれの学びに没頭しました。

 僕の両親は20年以上一緒にビーチボールバレーに取り組んでいるし、妻の両親もふたりでいろいろなところに出かけていくとても仲の良い夫婦です。年齢を重ねても僕らの両親のようにふたりの時間を充実させて、一緒にスポーツを楽しんでいきたいです。

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