長身系のガールズグループが台頭してきたのは、第2世代中盤から第3世代に移るころだ。170センチ以上のメンバーがセンターに立った「AFTERSCHOOL(アフタースクール)」、平均身長172センチで名前を知らせた「Nine Muses(ナイン・ミュージス)」など。

長身女子アイドルグループのはじまりともいえる「アフタースクール」=アフター
スクールSNSから

 だが、メンバーのソロやユニットの活動が増えて人気は続かず、グループでの活動は終わってしまった。ガールズグループなのに背が高く、そのうえ歌とダンスも激しいイメージで、かわいい感じはしない……。それが当時の男性ファンが遠のいていった一因といわれている。

「TWICE」と「BLACKPINK」で空気が一変

 しかし、「TWICE」(2015年)と「BLACKPINK」(2016年)がそれぞれデビューすると、その空気が一変する。ビジュアルと歌、パフォーマンスでの競争がさらに激烈になる。第3世代のアイドルは、平均身長が高くなり、背の高いメンバーがグループのセンターに立つようになった。

 第2世代までは、ガールズグループの長身メンバーは男性ファンが敬遠する存在だったが、現在の第4世代アイドルのガールズグループは、むしろセンターと人気のきっかけは、「長身」になっている。ガールズグループは、男性ファンだけでなく多数の女性ファンを確保したからだ。脚が長いほうがパフォーマンスも“ステキ”に見え、これが多数の女性ファンにとって「ワナビーボディ」(なりたい体形)となった。

 最近では、男性よりも背が高くて強いイメージが好まれる。チャン・ウォニョンの人気を見ると、第4世代アイドルからは長身がガールズグループにとって売りになる予感さえする。

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170センチ「限界説」も