地下鉄が被災したらどうなるのか。東京メトロ安全・技術部の玉尾サリームさんは言う。
「震度4以上を検知した場合、全路線の電車に緊急停止警報が流れ、運転士は電車を停止させます。また震度5弱以上を検知した場合は、電車は自動的に停止するようになっています」
停電し、駅と駅の途中の地下で電車が止まった場合は、駅員が救援に向かい客の安全を確保し、線路内を歩いて避難することになっているという。加えて、「大規模停電時でも列車を走らせることのできる車載型及び地上設置型の非常用バッテリーの導入も進めています」(玉尾さん)
(編集部・野村昌二)
※AERA 2023年8月28日号より抜粋