インターネットで片づけのことを検索していると、家庭力アッププロジェクト®のことを知り、興味を持ちます。
片づけられない人は、片づけ方を知らないだけ。教われば、できるようになる。
家庭力アッププロジェクト®の最初に聞いたこの言葉を信じて、ゆかりさんは参加を決意しました。
モノの「いる・いらない」の判断ができない。さらに、あまり考えずに「安いからとりあえず」なんでも買ってしまう。ゆかりさんの場合、これが片づけられない主な原因でした。
「いる・いらない」の判断をプロジェクトの中で学び、一緒に片づけをする仲間の行動も参考にすると、家の中のモノを次々と手放すことができるように。近くのリサイクルショップやフリマサイトもたくさん活用しました。
ある日、とても気に入っていたけれど数回しか着ていないワンピースをフリマサイトで売ったときに、大きな気づきがありました。
「買ってくれた人が『ちょっとサイズが小さいけれど、かわいかったので買いました』という内容のコメントをくれたんです。そのとき、『あれ、またタンスの肥やしになっちゃうのかも』と悲しくなっちゃって。最初にタンスの肥やしにしていたのは私なんですけど……」
このワンピースだって、着てもらうためにデザインされて縫製されたのに、いつまでも着てもらえない。それなら、着るかどうかわからない自分が買うのではなく、最初からたくさん着てくれる人が買うべきだった。
「モノはちゃんと使って、使い切ってから手放す。これが正しいモノの使い方だと気づきました」
買う前に本当に必要か、本当に使うのかを考えるようになり、思いつきでなんでも買ってしまうことをやめました。すると、片づけが終わる頃には家の中のモノが適量になり、定位置が決まって、どこに何があるか把握できるようになりました。
余計なモノを買わなくなったゆかりさんは、余計なことをしないようにもなりました。
「プロジェクト中の45日間はずっと片づけが中心の生活だったので、人と会う時間もありませんでした。でも、そのおかげで自分の中の優先順位がはっきりしてきたんです。人と会うのって、日程調整やお店を決めたりするのも意外と時間と手間がかかりますよね。それはそれで楽しいけれど、今の私はそれよりも家族や家のことの方が優先度が高いんだなぁって」