「今日の昼食に食べた神戸牛がおいしかった。日本文化はユニークで素晴らしい。日本であれば幸せに暮らせるんだろうなと私も思っています」

 会場からは喝采が起きた。

 半田氏が「ヘンリーの心は、まさにチャリティーの心。私はそこしか見ていない。プライベートがどうかは関係ない」と冗談交じりにたたえると、

 ヘンリー王子は「うん?」と微妙な顔つきで固まり、笑いを誘った。

 最後に登壇者全員で記念撮影し、ヘンリー王子は合掌をしながらステージを後に。こうして計約3時間のイベントが終わった。

手を合わせるヘンリー王子

 さて、イベント終了後、主催者に取材する機会があった。

 気になったのはヘンリー王子の身辺警護にかかる費用だ。王子はチャリティーで参加し、ノーギャラだというが、身辺警護にかかる金銭的負担はいかほどで、だれが負担したのだろう。

「王子周辺の身辺警護は王子側が準備して、王子側が支払います。負担額はわかりかねます。会場警備についてはISPSが支払います。ISPSの会場警備は一般的なVIP対応時の警備と特殊警備の費用がかかるだけです。まだ費用は未定ですが、王子の周辺警護の費用がない分、一般的なVIP警備費用に少し頭が出るぐらいです」

 ただ、警察にも警護を頼んだといい、「湾岸警察署の私服警官が数人、入ってくれました。何かあった時のために協力してくれたんです」とのこと。

 ヘンリー王子は10日、羽田空港からシンガポールに向かった。12日にシンガポールで開かれるチャリティーのポロ大会に出場する予定という。

(AERA dot.編集部・上田耕司、大谷百合絵)

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