強制的に「空白」を作ってみて、やりたいことはふとした余白に入ってくる　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:キャリアを描けません。昔から目前のことで精いっぱいになり、数年後にどう働いていたいか？というビジョンを考えることが苦手です。しかし、若さ・やる気で乗り越えられる年齡でもなく、働き方を再設定する必要性を感じています。でも、いざ将来のことを思うと不安や自分の欠点ばかりが浮かんでポジティブに「こうしたい」が描けません。（女性／webコンテンツ企画・制作／36歳／かに座）

A:いつも僕が感じていることですが、キャリアや自分がやりたいことって、ずっと頭でひたすら考えて生み出されるものじゃなくて、ふとした余白に入ってくるものじゃないかと思っているんです。

　忙しくて毎日のことだけで精いっぱいの時って、どの人もあると思います。30代前半までは体力的にも頑張れるけど、その体力を維持するのがちょっと厳しくなってくるのが36歳ぐらい。

　一つ思い出す話があるので、アドバイスというよりまずは個人的な経験をお伝えしたいと思います。以前、福岡県のあるところで、2泊3日のファスティング合宿に参加したことがあります。忘れもしないゴールデンウィーク、旅行客がおいしいものを食べている時に、わざわざ福岡まで行って僕は断食をしていたんです。今でも強烈な体験として残っています。胃袋の力ってすごいなと思いました。

　何がすごいって、おなかがすきすぎると人はスマホが見られなくなるんです。