以前、美輪さんの舞台を観に行き、終演後に楽屋へあいさつに伺った際、口に出そうとする言葉が何もかも安っぽく嘘っぽく思え、ついには無言のまま立ち尽くしてしまった経験があります。御大から「突っ立ってないで、何かおっしゃいよ」と言われましたが、口が裂けても「艶やか」「華やか」なんてワードでごまかしてはならないと焦ったものです。
ちなみに今週は、カーリング日本代表の藤澤五月さんが、突然ムキムキバキバキのボディビルダーになった姿も話題となりましたが、「激変」「ギャップ」という点では、ここ10年でもっとも度肝を抜かれた出来事でした。
以前、彼女を「合コンにいたらモテるタイプの最大公約数」と表したことがあります(「オカマの性も揺るがす『そだねーJAPAN』最強女子力」)。解ったような口を叩いてドヤ顔していた私こそ、誰よりも浅はかで安直で、何も見抜けていない人間なのだと思い知った次第です。
この暑さにまかせて、美輪さんに「艶やか!」と言えるような素直さを身に付けるべきなのかもしれません。