天皇、皇后両陛下は6月17日から23日に即位後初となる公式の国際親善として、インドネシアを訪問された。雅子さまにとって21年ぶりの国際親善としての海外訪問は、何より笑顔が印象的だった。皇室番組の放送作家つげのり子さんが、今回のインドネシアご訪問を取り上げる番組を制作していて気がついた、雅子さまらしさが輝いた「3つ」の笑顔を指摘する。
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「雅子さまは、今回のインドネシアご訪問で本当にすごく素敵な笑顔をされていました」と話すのは、愛子さまご誕生のころから皇室番組に携わる放送作家のつげのり子さん。天皇、皇后両陛下のインドネシアご訪問の映像素材を確認している中で、雅子さまの印象的な笑顔の場面が3つあったという。
何より印象的だったのは、雅子さまがインドネシアの伝統的な衣装『バティック』をまとわれたとき。
「雅子さまは満面の微笑みを浮かべられ、本当にいい表情でした。ニュース番組などではバティックを羽織られたシーンが報じられることが多かったのですが、大統領夫人の案内でインドネシアの伝統音楽の演奏を聞かれたり、バティックが出来上がるまでを見て回られたりして伝統文化に触れられました。大統領夫人の真心のこもったおもてなしに雅子さまは心を動かされたのではないでしょうか」
雅子さまはバティックのまとい方を教えてもらいながら、両手で羽織られた布地をキュッと握り「こんな感じかしら?」というように、少しはにかむように笑顔を見せた。その笑みに、大統領夫人をはじめ現地の人たち全員が笑顔に包まれていた。こちらも微笑んでしまうほど、とても印象的な雅子さまの笑顔だった。この笑顔の理由をつげさんはこう推測する。
「迎え入れてくださったインドネシアの方々は雅子さまに対しての敬意があるのはもちろん、雅子さまの体調への理解もありご負担をかけないようにと配慮していたのが映像から伝わってきました。ものすごく温かく、アットホームな雰囲気で、それを雅子さまも感じとられて、大きな感激につながり、あの笑顔になったのだと思います。すごく『嬉しい』という表情で、いままでに拝見したことがないほど。しかも、とても自然で作った表情ではなく、心からのお気持ちが感じられる笑顔でした。インドネシアの人たちの温かさが、雅子さまの心にしみたのではないかと思います」